酷暑を港町の知恵で乗り切れ!“魚河岸シャツ”から生まれたクールネック【しずおか産】

静岡県焼津市役所のクールビズといえば、このシャツ姿ですよね。職員の皆さんが身にまとっているのは、焼津のご当地シャツ“魚河岸シャツ”です。この“魚河岸クールビズ”は港町・焼津の夏の風物詩ともなっています。

<職員>

「とても涼しい」

「着心地が良い。焼津の職員って感じで気が引き締まる」

こちらの魚河岸シャツ、手ぬぐいの生地を使い、襟がないのが特徴。見た目の涼しさもさることながら、動きやすさも好評です。

<萩田真央ディレクター>

「きょうのしずおか産は、そんな魚河岸シャツの生地を活用したネッククーラーです」

焼津らしさのつまった「魚河岸クールネック」。この商品を作っているのは、創業69年の洋服店「マルサ」。

<マルサ 池田廣子さん>

「これがクールネック。魚河岸シャツを作るときに出る残りの反物を使っている」

保冷剤を中に入れて使うこちらのクールネック。魚河岸シャツと同じ手ぬぐいの生地を使用しているため、通気性・吸汗性に優れています。

<萩田真央ディレクター>

「涼しい。さらっとした生地で暑い夏にぴったり」

このクールネック、ひとつひとつ手作りなんです。魚河岸シャツは別工場に製作を依頼していますが、余った生地を送ってもらっているんです。

<マルサ 池田廣子さん>

「もったいない。柄に鏡文字と普通の文字が入っているため、きれいに見せるのが大変」

クールネックの他にも、魚河岸シャツの端材を使った商品は、バッグやマスク、ポシェットなどその数なんと20種類以上。個々のお客さんの要望にも応えて様々な商品を生み出している池田さん。端材を使った小物づくりを始めたのには、あるきっかけが…。

<マルサ 池田廣子さん>

「母がデイサービスに入ったとき、感謝を伝えるために、デイサービスに持っていくバッグを作った。母も(マルサの)店主だったから、魚河岸の生地を使って看板娘ということで作った」

母への感謝から生まれた数多くの魚河岸グッズ。焼津のご当地シャツが池田さんの優しさによって広まります。

<マルサ 池田廣子さん>

「色んな要望に応えたい。焼津市内だけでなく、県外とかたくさんの人に知ってもらいたい」

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