日本付近は大気の状態が非常に不安定になっている。きょう5日(金)の午前中は福井県や滋賀県、島根県で猛烈な雨が解析され、滋賀県では氾濫が発生している川もある。
このあとも大気の非常に不安定な状況が続き、東日本や西日本では雷を伴った非常に激しい雨や猛烈な雨になる所もありそうだ。土砂災害や河川の増水、氾濫、低地の浸水などに警戒が必要となる。
また、記録的な大雨となった北陸や東北では、雨が止んでも土砂災害の危険が高いため、引き続き厳重な警戒が必要だ。
大気非常に不安定 広く雷注意報
湿った空気や上空の寒気などの影響で、日本付近は大気の状態が非常に不安定になっている。
午前中は福井県や滋賀県、島根県で1時間に100ミリ前後の猛烈な雨の解析された所があり、午前11時現在、中国地方や紀伊半島で局地的に雨雲が発達している。
このあとも大気の非常に不安定な状況は続く見込みで、気温が上がる午後はさらに激しい雨や雷雨になる所が増えそうだ。
すでに東日本から西日本の広い範囲や、北海道にも雷注意報が発表されている。特に昼過ぎから夕方にかけては東日本や西日本で発雷確率が高く、晴れていても天気が急変するおそれがある。急な激しい雨や落雷、突風などにも注意が必要だ。
北陸・東北は雨が止んでも引き続き警戒を
記録的な大雨となった北陸や東北では、これまでの大雨で地盤の緩んでいる所や増水している河川がある。雨が止んでも油断できない状況はしばらく続くため、引き続き、土砂災害などに厳重な警戒が必要だ。
山や川など危ない場所には絶対に近づかず、安全確保に努めてほしい。
(気象予報士・多胡安那)