全日本女子軟式野球6日開幕 念願の全国でプレー 上越BREAKERSが初出場

 上越の女子軟式野球チーム「上越BREAKERS(ブレイカーズ)」が6日開幕の第33回全日本女子軟式野球選手権大会(8日まで、東京)に初出場する。2018(平成30)年3月に結成し、活動5年目。現在は中学1年生から30代の大人まで上越内外から約20人が在籍し、一緒になってボールを追っている。初の全国舞台でモットーの「楽しく、強く」を貫き、勝利を目指す。

上越BREAKERSメンバー(提供写真)

 メンバーは中高生、大学生から会社員、教員、看護師などさまざま。学校や仕事の関係で練習は週末、主に上越市内で行っている。最近は中高生が入り、下から底上げされている。大人はソフトボール経験者、中学生は中学の軟式野球部に所属している選手が多い。新潟県女子野球連盟理事を務める本田香奈代表兼監督(32)は「中学生は走っても疲れない。それを見て社会人はなにくそ根性で頑張っている」と話す。
 5月に予選があり、新潟市のNLライズに9―0と快勝し、全国大会出場を決めた。昨年も出場権を得ていたが、コロナ禍で中止となったため念願の舞台。チームは「打撃のチーム。打って打って、守備につなげる」(本田監督)。練習中から明るいムードを絶やさず、2年越しの舞台に向かう。
 中学生の小竹瑠菜選手(14、雄志中3年)は「部活動で男子と一緒にやってきたので、女子しかいないのは新鮮。皆さんとても優しい。プレーでは大人にかなわないから、大きな声を出していきたい」と意欲を表す。
 初戦は東京と宮城のチームの勝者と対戦する。本田監督と同学年で、高校時代は長岡商ソフトボール部の大関恵理佳主将(32)は「自分たちらしく、明るく元気にやりたい」と話す。
 高田北城ソフトボール部で全国大会を経験したエースの中村明日香投手兼遊撃手(23)は「全国のレベルを見てみたい。まず1勝したい」と意気込む。富山県から通う高堂美里投手兼遊撃手(25)は「全国大会に行きたくて上越のチームに入った。野手で出る時は投手を助け、盛り上げていきたい」と明るく話した。
 全国高校女子硬式野球選手権大会で開志学園が準優勝に輝き、本県女子野球は盛り上がりを見せている。

練習試合でランニング本塁打を放つ大関主将(中央)
上越BREAKERSと還暦チーム・上越ライフロングとの練習試合。投球する中村投手

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