大気不安定 岡山県内で局地的大雨 岡山市で浸水被害、鉄道に乱れ

大雨で冠水した道路を走る車=5日午後1時22分、岡山市北区東島田町付近

 岡山県内は5日、上空の寒気と湿った空気の影響で大気の状態が不安定となり、岡山市中心部では1時間の降水量は51.0ミリに達するなど、局地的に大雨に見舞われた。同市で浸水被害があったほか、鉄道のダイヤが乱れた。

 県内の降り始めは午前11時ごろで、1時間降水量は真庭市蒜山上長田35.0ミリ、玉野市21.0ミリなどだった。

 岡山市によると、同市北区番町、津島東などで2棟が床上浸水、17棟が床下浸水。市内各地で道路も冠水した。県によると、人的被害は報告されていない。

 同市北区番町の高齢者施設では、1階が数センチ床上浸水した。女性職員(45)は「異変に気付いたときには、玄関のすぐそばまで水が押し寄せていた」と話した。

 JR西日本岡山支社によると、瀬戸大橋線岡山―児島間、津山線と桃太郎(吉備)線の全線で、午後0時40分ごろから約3時間運転を見合わせた。上下88本が運休・部分運休、同50本が最大約3時間50分遅れ、約9500人に影響した。

 岡山地方気象台は「大気の状態は6日も引き続き不安定で、雨に警戒が必要」と呼びかけている。

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