2021年の神奈川の観光客、微増もコロナ禍前の半分程度に

土産物店や飲食店が立ち並び、観光客でにぎわう小町通り=鎌倉市

 2021年に神奈川県内を訪れた観光客数は前年比877万人(8.1%)増の1億1725万人だったことが5日、県の調査で分かった。新型コロナウイルス禍の影響で、過去最大の落ち込み幅を記録した前年からは微増となったが、コロナ禍以前と比べると半数程度の水準にとどまった。度重なる感染流行の波に翻弄(ほんろう)され、思うに任せない観光の実情を浮き彫りにした。

 県によると、内訳は日帰り客が前年比8.9%増の1億668万人、宿泊客は前年並みの1056万人。観光客数全体としては半世紀近く前の1977年の水準となった。

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