【記者解説】血痕の赤みは「消える」のか?「残る」のか? 「袴田事件」の再審めぐる審理“ヤマ場”の証人尋問のポイントとは

8月5日までに3回に渡り開かれた証人尋問は、どのような点がポイントになったのでしょうか。

<伊豆川洋輔記者>

今回の証人尋問のポイントは、事件か1年2か月後に見つかったいわゆる「5点の衣類」のシャツの袖についた血痕の『赤み』です。

弁護側は「血痕を長期間みそにつけると赤みは残らない」として捜査機関の捏造を主張。今回、証人に請求した法医学者も物理学者もこの弁護側の主張を支持しました。

一方の検察側ですが「血痕が1年以上みそ漬けされても赤みが残る可能性はある」と捏造を否定。今回の証人尋問では法医学者を請求し、こちらは検察側の主張に沿う形での証言をしました。

<滝澤悠希キャスター>

つまり、主張が食い違っていることか

<伊豆川記者>

弁護側、検察側の証人、どちらも請求した側の主張を支持した為、大きく予想を裏切ることはなく、両者の主張は平行線を辿ったといえると思います。

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