「助けられる人も助けられない」「基礎疾患のない若者発熱であれば自宅療養を」ひっ迫続ける病床…静岡県中部は9割に迫る 医師会らが窮状訴え

感染者の増加に比例して急増しているのがコロナ病床の使用率です。最新の数字を見ると静岡県全体での病床使用率は84.4%に。特に県中部は9割に迫ろうとする勢いです。

<静岡県医師会 紀平幸一会長>

「例を見ない速さで拡大している。医師会も対応しているが厳しい状況」

8月5日は静岡県、静岡県医師会、静岡県病院協会が揃って会見し、BA.5によって医療機関がひっ迫している現状を訴えました。現在、医療機関では、医療従事者が感染したり、濃厚接触者に認定されたりというケースが相次いでいて、人手不足が深刻な状況だといいます。

<静岡県病院協会 毛利博会長>

「マンパワーが足りない。ベッドがあっても担う人がいない。命の選択、助けられる人も助けられなくなっている」

現在、主流のオミクロン株は重症化する確率が従来のものより低いとされていますが、これだけ感染者が増えると重症化する人もだんだん増えているのです。

<静岡県医師会 紀平幸一会長>

「重症化リスクの低い基礎疾患などのない若い人で症状が発熱などの風邪の症状の場合は自宅療養をお願いしたい」

静岡県医師会と静岡県病院協会は、これ以上の感染拡大や重症化を防ぐために感染対策の徹底やワクチンの接種を呼びかけています。

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