神奈川県内最低賃金、31円上げで1071円 現在の方式で上げ幅最大

横浜第二合同庁舎

 神奈川地方最低賃金審議会(会長・盛誠吾一橋大学名誉教授)は5日、2022年度の県内最低賃金について、現行から31円引き上げて時給1071円(前年度比2.98%増)に改定するよう神奈川労働局の西村斗利(とし)局長に答申した。引き上げ幅は、現在の方式となった02年度以降で過去最大。新型コロナウイルス禍や原材料費の高騰が続く中での引き上げに使用者側の反発もあったが、家計を圧迫している物価高に対応する形となった。

 最低賃金を巡っては、審議会、専門部会で計6回の審議を実施。この日の審議では、第三者の立場である公益委員と労働者側の委員の計5人が賛成、使用者側の出席委員2人(1人欠席)が反対し、賛成多数で決定した。

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