折り鶴携え広島へ 上越市内中学生8人 「見聞広げたい」 平和記念式典参列

 上越市内の中学生8人が6日、広島市で行われる平和記念式典に参列する。式典後は被爆者援護会が主催する慰霊式、被爆者が水を求めて集まった元安川での灯籠流しに参加する予定。

上越市内の中学生らが折った鶴の束が早川教育長から小松君に託された

 5日、上越妙高駅で出発式が行われた。8人を代表し、同市立春日中3年の田原衣咲さんが「(上越市の中学生)代表として、一人でも多くの家族・友人に平和の尊さを伝えられるよう、広島で見聞を広げてきたい」とあいさつした。また、市内中学生らが作った折り鶴の束が、同市立城東中3年の小松槍太君に託された。
 上越市が広島へ中学生を派遣する事業は1996年から行われているが、2020、21年は新型コロナウイルスの影響で中止され、今回は3年ぶりの派遣となる。
 早川義裕教育長は「現地でしか学ぶことのできないものが数多くある。限られた人数なので、(上越市の中学生)代表としてしっかり見聞し、持ち帰って伝えてほしい」と話した。

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