小樽市長選挙は新人2名と現職の争い!8月7日投票 北海道

7月31日に告示された小樽市長選挙には、共産党新人の野呂田博之(のろた・ひろゆき)氏(64)、無所属新人の秋野恵美子(あきの・えみこ)氏(70)、自民党・立憲民主党・公明党の各地域支部が推薦する無所属現職の迫俊哉(はざま・としや)氏(63)の3名が立候補しました。投開票は8月7日に行われます。

今回は迫市政の是非、人口減少対策、子育て・教育支援策、観光振興をはじめ地域産業の活性化および雇用の確保、北海道新幹線の札幌延伸や並行在来線の廃止・バス転換を踏まえたまちづくり策などが争点と考えられます。

相乗り市政を転換し、住みよい小樽をつくりたい 野呂田氏

野呂田氏は札幌市生まれ、立命館大学文学部地理学科卒業。北海道勤労者医療協会小樽診療所勤務、日本共産党札幌西手稲地区委員会勤務を経て、2015年から日本共産党小樽地区委員長を務めています。

野呂田氏は以下の政策を掲げました。

1 子育てを応援し人口減少を抑制するまちづくり
①0歳児から2歳児の保育料を引き下げます。
②子どもの医療費助成を拡大します。
③家賃補助制度を創設し定住促進住宅支援を拡充します。 ほか

2 大型公共工事から老朽化対策工事に転換し、地元企業応援のまちづくり
①石狩湾振興へのムダづかいを削ります。
②新幹線札幌延伸を中止します。
③小樽駅前広場整備は大規模整備を中止し、安全対策とバリアフリー化を急ぎます。 ほか

3 公共交通網をまもり市民の移動する権利を保障するまちづくり
①市内路線バスの充実に努めます。
②並行在来線のバス転換を見直し、鉄路を守ります。
③除排雪の強化で、安心で快適な冬の生活をめざします。

4 国・道いいなりの市政をあらため市民のくらしを応援する福祉のまちづくり
①高すぎる国保料、介護保険料を引き下げます。
②ふれあいバスの利用制限を撤回します。
③水道料金を見直し、少ない使用料の世帯への負担軽減を行います。 ほか

5 小樽の自然を守り、平和を発信するまちづくり
①自然破壊の大型風力発電・メガソーラー、原発再稼働に反対します。
②非核港湾条例の制定で、核兵器を搭載した外国艦船の湾港施設利用を認めません。
③平和事業予算を拡大し、子どもたちに平和の大切さを伝えます。 ほか

市民の声をまとめる住民自治協議会を設立し、市民自身の力で小樽を輝かせる市政にしたい 秋野氏

秋野氏は札幌市出身、北海道大医学部卒業。病院勤務などを経て、小樽市保健所に勤務。2009年から2016年に所長を務めました。小樽市長選挙は2018年に続き2度目の挑戦となります。

秋野氏は以下の政策を掲げました。

・市民の意見をより多く取り入れ、札幌に勝る住みよさを実現する
・住民自治の仕組みづくりなどを通じた市政の転換
・基幹産業として第一次産業を確立する
・「小樽はこれ!」サイトを新設し、グルメや毎日のイベント、市民の活動を紹介する
・歓楽街が一致団結して、ユニークで楽しい歓楽街「花園町改革」を実現する
・「ぜひ見に行きたいまちづくり」「生き生きとした市民のありよう」と思える観光振興策を進める
・新型コロナウイルスの重症者が緊急入院できる医療体制の確保
・企業への聞き取り、市民同士の支え合い、市の最大限の経済援助・基金による経済振興策
・コミュニティスクールを深化させ、地域も学校も手を携えて進む体制をつくる
・新幹線新駅開業に向けて新幹線駅と市中央部とをつなぐ交通路線を新設し、市中心部の賑わいにつなげる

小樽の可能性と魅力をひき出し、人口減少に歯止めをかけたい 迫氏

迫氏は小樽市生まれ、高崎経済大学卒業。小樽市に入庁し、総務部長、教育部長などを歴任しました。2018年の小樽市長選挙で初当選、今回は2期目を目指しての立候補となります。

迫氏は以下の政策を掲げました。

<重点公約>

1.子育て支援策を着実に進めます
医療費や保育料など子育てに関わる家計負担の軽減、保育環境の改善と保育士の確保、さらには安全で安心して過ごせる子どもの居場所の充実など、子育て支援策を着実に推進します。

2.子どもの学習環境、先生の働く環境を改善します
耐震化など計画的に学校の改修や学校教材の充実を図るとともに、専門的知識をもった外部人材の積極的な登用により教員の働く環境と児童生徒の学習環境の改善に努めます。

3.子どもたちの豊かな感性を育み、潜在的な可能性引き出す環境づくりを進めます
文化、芸術、スポーツに取り組む児童生徒の活動を支援し、豊かな感性を育み、潜在的な可能性をひき出す環境づくりを進めます。

4.創業支援を充実し、起業人材の移住を進めます
市内に移住し、起業を目指す方に対する相談体制の強化と、創業支援策の充実に努めます。

5.小樽の個性を活かし、人や企業に共感されるまちづくりを目指します
歴史的な建造物で形成される個性的な街並みと、海や港の魅力を活かし、人や企業に共感をいただけるまちづくりを目指します。

<市長公約>

◎安全・安心なまちづくり
除排雪や防災、減災のための体制の強化と性別、年代、ハンディキャップの有無にかかわらず、市民の誰もが安心して暮らせるまちづくり

◎活気あるまちづくり
すべての市民が健康で、生きがいを感じ、地域経済を支える中小企業が元気に事業を続けることができるまちづくり

◎将来を見すえたまちづくり
デジタル化による行政サービスの利便性向上や、小樽駅前地区、小樽港第3号ふ頭の整備、新幹線の活用、歴史的景観の保全など、将来を見すえたまちづくり

小樽市長選挙 8月7日投票 候補者情報はこちら>>

© 選挙ドットコム株式会社