米軍パラシュート降下訓練中に物品落下 つり下げ投下の物資とは別の板状のもの うるま・津堅沖の海上に

 【うるま】沖縄県うるま市の津堅島訓練場水域で5日、米軍のパラシュート降下訓練が実施され、MC130J特殊作戦機からパラシュートにつり下がっていない板状の黄色っぽいものが落ちた。板状のものは、パラシュートにつり下げて投下された物資と同時に機体から落下したとみられる。物資とは別に、ひらひらと海上に落下した。

 そのほか、最後に投下された物資二つのうちの一つにもパラシュートがついていなかった。落下のスピードはパラシュートにつり下げられた物資とほとんど変わらず、垂直に落ちていった。

 沖縄防衛局はこの落下したものについて「米軍は必要な訓練を行っていると承知している。提供区域内での米軍の運用に関する事項であり、そのいちいちについて当局として承知していない」と回答した。同局はこの件について米軍に照会していない。

 この日は6回にわたって米兵16人と六つの物資投下が確認された。板状のものは1回目の午前11時20分ごろ、兵士5人と物資二つが降下した時に落下した。2回目以降は正午ごろに兵士4人、午後0時55分ごろに物資二つ、午後1時20分ごろに兵士3人、午後2時ごろに兵士4人、最後に投下された午後3時25分ごろに物資二つが落ちた。

 パラシュート降下訓練以外にも、訓練域では米軍HH60とみられるヘリが水面近くで複数回ホバリングしていたほか、MC130J特殊作戦機が低空飛行する様子も確認された。同水域では訓練の時間も民間船や水上バイクなどが航行していた。

(古川峻)

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