麻薬探知犬「アリス号」デビュー 長崎税関

デビューしたアリス号とハンドラーの甲斐さん=長崎税関

 長崎税関の麻薬探知犬「アリス号」が約半年の訓練を終えてデビューした。管内(壱岐・対馬を除く本県、佐賀県と福岡県の一部、熊本県と鹿児島県の全域)の空港や港湾施設で、不正薬物を見つけ出す役割を担う。
 ラブラドールレトリバーのオスで2歳7カ月。6月に退役したアティ号に代わり配備された。
 5日、長崎市出島町の同税関で就役式があり、豊住辰也監視部長は「不正薬物の水際措置という国民の負託に応えるため、麻薬探知犬の嗅覚を武器にチーム一丸となって取り組んでほしい」と訓示。デモンストレーションでは、アリス号が複数の手荷物から麻薬の臭いをつけた布が入ったバッグを素早くかぎ分け、その場に座ってハンドラー(指導手)の甲斐柊平さん(22)に知らせた。
 甲斐さんは「アリス号は素直で従順だが、麻薬探知犬として必要な我の強さも兼ね備えている。1件でも多く不正薬物を見つけられるよう頑張りたい」と話した。


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