2番手ラッピ「クルマの感触が良く、すべてがイージーに感じられた」/WRC第8戦 デイ2後コメント

 前日に北欧フィンランドのユバスキュラで開幕した2022年WRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・フィンランド』は8月5日、競技2日目のSS2~10が行われ、ヒョンデ・シェル・モビスWRTのオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)が順位をひとつ上げて総合首位に立った。地元在住の日本人WRCドライバー、勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合6番手につけている。そんな今季第8戦のデイ2終了時点のドライバーコメントが各陣営から発表されている。

■Mスポーツ・フォードWRT

●クレイグ・ブリーン(#42 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合5番手

「5番手という順位にはそれほど満足していない。正直に言って僕は努力しているし、このステージ(SS10)でも良い感じだった。(それでもステージ優勝を争えないのは)どうにも分からない」

●ガス・グリーンスミス(#44 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合9番手

「午後はよくなった。ステージはとにかく素晴らしく、ここでドライブできてうれしい」

●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合36番手

「難しい1日だった。午前中はとくにそうだった。ここのステージ(SS10)は本当に素晴らしいが、他のドライバーのラインをたどるのに僕の力は不十分なようだ。この点について理解する必要がある」

●ピエール-ルイ・ルーベ(#7 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合8番手

「今日は良い1日だった。ベストを尽くしたが簡単ではなかった。タイムはあまりよくないが、このままプッシュを続けて自分たちに何ができるか見ていくよ」

●ヤリ・フッツネン(#68 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合21番手

「マシンからグリップレベルとパワーが感じられて最高だ。トラブルがあって全力でプッシュできなかったのは残念だった」

※いずれもSS10走行直後のインタビューより

ヤリ・フッツネン(フォード・プーマ・ラリー1) 2022年WRC第8戦ラリー・フィンランド
アドリアン・フルモー(フォード・プーマ・ラリー1) 2022年WRC第8戦ラリー・フィンランド
エサペッカ・ラッピ(左:トヨタGRヤリス・ラリー1)とクレイグ・ブリーン(右:フォード・プーマ・ラリー1) 2022年WRC第8戦ラリー・フィンランド

■ヒョンデ・シェル・モビスWRT

●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合7番手

「木曜日のオープニングではステージ優勝を飾って、良いスタートを切ったが、本格的なグラベルラリーは今日のステージから始まった。僕たちは早くに出走するマシンのうちの1台だったので、難しくなることはわかっていたが、何かが欠けていた」

「午後は順調にいったのでよかったよ。多少自信を持てるようになり、ハンドリングは改善した。より正常になったと感じたんだ。それが今日のポジティブな収穫だ」

「僕たちはいるべき場所にいない。あとふたつ上の順位を目指さなければならない。簡単ではないだろうが、マシンに対して同じフィーリングと信頼を持っているのなら、目標に向かって進まなければならない」

●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合首位

「今日は間違いなく予想よりもはるかによかった。このポジションで、先頭集団で物事に対処して戦えると思っていなかったんだ」

「僕は最初のステージの最初のコーナーですでに限界に達していたが、他のドライバーたちはペースを上げるのが少し遅かったみたいだね。徐々にゆっくりと彼らが追い上げてくるのを見ていた。明日は天気にも気を配らなければならない。少し変わるかもしれないからね」

●オリバー・ソルベルグ(#2 ヒョンデi20 Nラリー1)/リタイア

「残念ながら僕たちのラリー・フィンランドは始まる前に終わってしまった。SS2の始まりでリヤがスナップして、ワイドになって岩にぶつかってマシンが横転してしまったんだ。ロールケージに損傷があった。つまり僕たちは残りの週末の間に復帰することはできないということだ」

「これを受け入れるのは難しい。懸命な仕事をしてきたチーム全体に対して本当に申し訳ない気持ちだ。今はかなりつらいタイミングだが、僕たちは胸を張って前を見るようにしなければならない。前を向いて上を見上げなければいけない。2週間後のイーブル・ラリー(・ベルギー)に向かって進むんだ。僕たちは強くなって戻ってくるよ」

オット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第8戦ラリー・フィンランド
ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第8戦ラリー・フィンランド
オリバー・ソルベルグ(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第8戦ラリー・フィンランド

■TOYOTA GAZOO Racing WRT

●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合3番手

「今日の前半はフィーリングがあまり良くなかった。出走順が早かったことによる路面クリーニングの影響は予想以上に大きく、いくつかの場所で少し躊躇してしまった」

「それでも今日1日、クルマの細かい部分をいろいろと変えていったところ、自信を持って走れるようになり、タイムも良くなっていった。1日の終りにかけて前進することができ、クルマのフィーリングも良くなっていったので、かなり長い距離を走る明日が楽しみだよ」

●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合4番手

「自分たちの今日の戦いには、満足するべきだろう。ハードに攻め続け、これ以上ないくらい頑張ったからね。それでも、出走順が1番手だったことの影響はかなり大きく、同じステージを2回目に走行した時でさえ、自分たちのクルマよりも小さなクルマが刻んだラインの上を走らなくてはならず、本当に大変だった」

「午前中はとくに問題なく、いいドライビングができたよ。午後はよりハードに攻めようとしたのだけど、上位との差を縮めるのは簡単ではなかった。明日は出走順が今日よりも良くなるから、もう少し楽に戦えるはずだけど、天気がどのような影響を及ぼすのか、状況を見守りたいと思う」

●エサペッカ・ラッピ(#4 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ2総合2番手

「とても良い1日だった。クルマのフィーリングは本当に素晴らしく、ハンドリングも最高で、すべてがイージーかつ心地よく感じられた。午前中のステージは、安定したペースで走ることができた。いろいろなところでコンマ数秒を失ってはいたが、限界ギリギリで走っていたわけではなく、もっとポテンシャルがあることは分かっていた」

「その後、よりハードに攻めたところ、スピードが少し上がった。すべて順調で、コントロールできている状況だった。明日の朝にかけて睡眠時間は短いが、戦うための準備はできているよ」

ヤリ-マティ・ラトバラTGR WRT代表(左)とエルフィン・エバンス(右:トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第8戦ラリー・フィンランド
カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第8戦ラリー・フィンランド

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