例外的な天候により予選で108%の基準タイムをクリアできなかったライダー17人も出場可能に/鈴鹿8耐

 三重県の鈴鹿サーキットで8月5日に行われた『2022 FIM世界耐久選手権(EWC)第3戦 “コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第43回大会』公式予選1回目、2回目でライダーレッド17人が基準タイムをクリアできなかった。しかし、例外的な天候を受けたことで、金曜フリー走行のタイムが考慮されることとなった。

 EWCは、予選の各セッションの最速タイムを記録したライダーのタイムから108%以内のタイムをマークしなければ決勝に出場することができない。

 ライダーレッドの予選では、1回目と2回目ともに走行開始直前または直後に雨が降り、アタックできないライダーが続出。ライダーブルーの長島哲太(Team HRC)が2分04秒942、ライダーイエローのニッコロ・カネパ(YART – Yamaha Official Team EWC)が2分05秒863を記録したなか、ライダーレッドは雨の影響を受けてマイク・ディ・メリオ(F.C.C. TSR Honda France)の2分10秒556が最速タイムとなった。

2022鈴鹿8耐 ライダーレッド 順位結果 訂正版1
マイク・ディ・メリオ(YART – Yamaha Official Team EWC)/2022鈴鹿8耐 予選1回目

 ディ・メリオはかろうじて雨の影響がすくないなかドライタイヤでアタックしたものだが、多くのライダーレッドが2分20秒以上のタイムとなる。それにより、今野由寛(Murayama. Honda Dream. RT)、杉山優輝(Honda Sofukai Suzuka Racing Team)、長畑大二朗(Team BIZENSEIKI Kirimoto Techno Works)、坂本崇(OGURA CLUTCH ORC with RIDE IN)、大貫貴彦(CLUB NEXT & Honda Dream TAKASAKI)、久野光博(Team MATSUNAGA KDC & YSP NAGOYA KITA)、西村一之(IRF with AZURLANE)、渡邉一輝(TEAM HANSHIN RIDING SCHOOL)、水澤笑汰郎(Honda Soyukai Tochigi Racing & Dream RT)、羽田太河(Astemo Honda Dream SI Racing)、村瀬健琉(Hamamatsu Team TITAN)、津田拓也(S-PULSE DREAM RACING – ITEC)、清末尚樹(Kawasaki Plaza Racing Team)、梶山知輝(TransMapRacing with ACE CAFE)、小林寛明(Honda Blue Helmets MSC Kumamoto & Asaka)、津田一磨(TERAMOTO@J-TRIP Racing)、左村英祐(ADVANCE MC & FOC CLAYMORE EDGE with DOGHOUSE)の17人がトップの108%タイムをクリアできず、改訂版1のリザルトが18時39分付けで通知される。

2022鈴鹿8耐 ライダーレッド 順位結果 訂正版2

 ところが、リザルトの改訂版2が20時14分付けで公開され、「レースディレクションの判断とスチュワードの承認により、例外的な天候の状況により、予選を通過できなかったライダーレッドは、フリー走行1(金曜フリー走行)のタイムが考慮されることになる。(ACCORDING TO RACE DIRECTION DECISION AND STEWARD’S APPROVAL, DUE TO EXCEPTIONAL WEATHER CONDITIONS, FOR THE NON QUALIFIED RIDERS RED, THEIR FREE PRACTICE 1 TIMES WILL BE TAKEN IN ACCOUNT.)」と記載される。

 金曜フリー走行では上位の108%タイムをクリアできなかったライダーがいないため、昨夜通知された決勝に出場できるライダーのエントリーリストに変更はなく、上記の17人は決勝に出場できることとなった。

 正式なグリッド表は日曜日、ウォームアップ走行終了後1時間以内に発表されるが、予選落ちのライダーはいないことは確定している状態だ。

2022鈴鹿8耐 エントリーリスト 8月5日20時51分時点
2022鈴鹿8耐 エントリーリスト 8月5日20時51分時点

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