核ない世界願い点鐘 広島原爆の日に高鍋高生

広島の原爆犠牲者の冥福を祈り、鐘を突く生徒ら

 広島への原爆投下から77年となった6日、高鍋町・高鍋高(篠田俊彦校長、594人)で「平和の鐘」の点鐘式があった。生徒代表らが鐘を突いて犠牲者の冥福を祈り、平和を願った。
 この鐘は「広島平和の鐘」の作者で、人間国宝の故・香取正彦さんが1967(昭和42)年に制作。同校卒業生が92年の同校創立70周年記念として贈った。平和の尊さを考えてほしいと、その後毎年点鐘式を行っている。
 式は被爆した種から成長したカシの木がある中庭で開き、生徒や職員ら約90人が参加。生徒会長の長野比翼(つばさ)さん(17)=普通科2年=は「私たちの今、未来に核兵器は必要ない。私たちは相手の思いに寄り添い、誰もが幸せに暮らせる平和な未来を築く」と誓いの言葉を述べた。
 投下時刻の午前8時15分に合わせて長野さんらが鐘を突き、参加者全員で黙とうした。

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