既に活発な動きを見せている欧州サッカー夏の移籍市場。
今回はその中からフリー移籍を決めた注目の5人を見ていきたい。
クリスティアン・エリクセン
昨年のユーロ大会出場中に起こした心臓発作によって、長らくピッチを離れていたデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセン。
所属していたインテルを退団して復帰への道を探り、今冬からはデンマーク人に縁のあるブレントフォードへ加入していた。
プレミアで11試合出場とプレータイムは短かったが、その中でも1ゴール4アシストと司令塔として変わらない存在感を放った。
半年の契約期間を終え、今夏にはマンチェスター・ユナイテッドへフリーで移籍。名門で完全復活した姿を見せられるか注目だ。
イヴァン・ペリシッチ
今夏にインテルとの契約を終えたクロアチア代表FWイヴァン・ペリシッチ。
新天地は、インテル時代にスクデットを獲得したコンテが率いるトッテナムに決定。33歳という年齢でプレミアへ初挑戦する形となった。
ちなみにクラブキャリアでは2011年のドルトムント加入以降、所属した全てのクラブでタイトルを獲得している。
一方トッテナムは近年タイトルに恵まれていないが、ベテランの優勝請負人を加えて迎える来季は、果たしてトロフィーを掲げることができるだろうか。
ポール・ポグバ
今夏マンチェスター・ユナイテッドからユヴェントスへフリーで加入したフランス代表MFポール・ポグバ。
10年の時を経て、全く同じ構図の移籍を再び繰り返した珍しい選手となった。
移籍金の収支など、ユナイテッドにとっては全体的に損ばかりの存在であったが、今度は復帰したユヴェントスにおいてもさっそく負傷が発覚。長期離脱の可能性もあり、その状態が不安視されている。
プレミアでは浮き沈みがあったが、セリエAでは負傷を乗り越えてかつての輝きを取り戻したいところだ。
ニクラス・ジューレ
今夏バイエルンからドルトムントへフリーで加入したドイツ代表DFニクラス・ジューレ。
かつては主にバイエルンの引き抜きによって火花を散らしてきた両クラブだが、今回は逆のパターンとなった。
バイエルン時代は大きな負傷もあって絶対的な主力にはなれなかった選手だが、ドイツ代表での活躍もあって依然として評価は高いセンターバックだ。
しばらくぶりに行われた両クラブ間の取引もあって、来季の国内タイトルを巡る争いは更に刺激的なものとなるかもしれない。
パウロ・ディバラ
長年エースとしてプレーしたユヴェントスとの契約を延長せず、今夏フリーでローマへの加入が決まったパウロ・ディバラ。
このアルゼンチン代表のアタッカーは、年齢的にはキャリアのピークを迎える頃合いでの移籍となったが、様々な選択肢がある中で興味深い決断を下した。
そんなローマは昨季からモウリーニョが指揮官に就任しており、早くもUECLのタイトルを獲得している。
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セリエAでは近年他クラブに遅れを取っているが、名将がディバラをどのようにチームへ組み込むかがローマ躍進の大きな鍵となりそうだ。