夏の甲子園に4大会連続11度目の出場(中止になった2020年の大会を挟む)となる福井県の敦賀気比は大会第3日の8月8日、第3試合(午後1時開始予定)で5大会連続22度目の出場となる高岡商業(富山)との1回戦に臨む。敦賀気比の東哲平監督、高岡商の吉田真監督に相手の印象や戦い方などを聞いた。
「5点勝負、中軸警戒」敦賀気比・東哲平監督
―相手チームの印象は。
毎年夏に仕上げ、甲子園に出てくるイメージ。富山大会決勝では九回2死から劇的な逆転勝ちをしている。勢いがあると思うので、浮足立たずに、どっしり構えていきたい。
―警戒する選手は。
捕手の近藤君は4番で打率6割の強打者。投手の川尻君は3番で打率4割を超えているので警戒したい。バッテリーは良いと聞いているので、どう打ち崩していけるか。
―敦賀気比の持ち味とキーマンは。
バッテリー中心のチームだが、(福井大会は)先制点も取れていたので基本的な野球ができればいい。バッター陣は持っている力の半分も出せていないと思う。取れるだけ点を取る姿勢をみせていきたい。やってくれると思う。甲子園は、日替わりでヒーローが出てくるところ。そういう子が1人でも2人でも出てくることを期待している。
―理想の試合展開は。
打線は5点以上取るように、投手陣は5点以内に抑えるようにと言っている。高岡商戦に限らず良い流れで先取点、中押し、ダメ押しをと思っている。
―試合への意気込みを。
地方大会のプレッシャーがとれて打線が振れている。初戦に勝てば乗ってくるので、入り方、勝ち方が大事になる。そこで勢いをつけたい。春は緊張してプレッシャーで何もできずに負けた。夏にリベンジをという思いでずっとやってきたので、思い切って甲子園で暴れてほしい。
「 粘り強く食らいつく」高岡商業・吉田真監督
-相手チームの印象は。
4大会連続の出場で、甲子園大会でも常に勝ち上がっている。練習試合で何度も戦ったことがあり、東監督にはお世話になっている。北陸勢同士の対決。正直に言えば、他の地区の学校と当たりたかった。力のあるチームなので、胸を借りるつもりでぶつかっていきたい。
-警戒する選手は。
まず思い浮かぶのは、エースで4番の上加世田君。どのように対峙(たいじ)していくかが、高岡商にとって鍵になる。主軸の高見澤君や主将の春山君も勝負強い好打者だと聞いている。ポイントになる打者をどう抑えていくかが大事だ。
-高岡商の持ち味とキーマンは。
昨夏の甲子園を経験したバッテリーやセンターライン、遊撃手、二塁手を中心に、守りから攻撃のリズムをつくっていきたい。センターラインが攻守の要となる。富山大会は準決勝と決勝で失点がかさんだが、その後の練習で修正できている。
-理想の試合展開は。
富山大会では「粘り勝つ」というチームカラーを発揮できた。最後に相手よりも1点上回っているのが理想だ。どんな試合展開になっても粘り強く最後まで食らいつき、諦めない姿勢を出していければいい。
-試合への意気込みを。
地元の選手が集まる県立学校でも全国大会で戦える、ということを発信したい。勝ち負けを抜きにして、まずは自分たちがやってきたことを出し切りたい。
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