パックン、アメリカの旧統一教会と政治語る「保守派との連携は珍しくない」

6日放送の『ロンドンブーツ1号2号 田村淳のNewsCLUB』(文化放送)で、お笑いコンビ・パックンマックンのパトリック・ハーランがアメリカでの政治と宗教の関係について語った。

番組では、「今週の気になるニュース」のコーナーで、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に関しての話題となった。

ハーバード大学比較宗教学専攻出身のパックンは「個人的な意見としてはアンチ宗教なんですが、叩いてくれてもいいんですけど」と話していたが、「報じ方にはちょっと気になりますよね」と現在の報道姿勢には若干引っかかるものがあるようだ。

その理由をパックンは「統一教会、確かに過去に悪徳商法、霊感商法とか社会問題まで起こしているから。まあ、そこと連携を持つ政治家が許せないというその国民感情もよくわかります」と、統一教会と関わりがあるとされる議員に対する批判に関して理解は示しつつも、「ぜひ皆さんに知って頂きたいのは、全世界の政治家は、色んな宗教団体と連携とまで言わなくても、顔見知りな程度の付き合いは絶対あるんですよね。そのメンバーも有権者なんで」と政治家である以上は宗教団体との関わりは多かれ少なかれあるとした。

さらにパックンは「で、この旧統一教会なんですけど。安倍(晋三)さんは去年の9月にビデオ出演しましたあの会議に、なんとトランプ大統領もビデオ出演してます。そうなんです、出てるんですよ、元大統領なんですけど」と安倍元首相銃撃事件の後に話題となった旧統一教会系の団体が主催したイベントにトランプ元大統領もビデオメッセージ出していたと話し、「で、現役大統領としてはブッシュパパ(ジョージ・H・W・ブッシュ)。数回、統一協会の会合に出てまして、ビデオ出演もやって、大統領図書館というのが出来るんですけど、一億円相当の寄付金をもらってるんです。ニクソン、レーガンも統一協会とつながりがあるんですよ」とアメリカの歴代大統領も旧統一教会と関わりがあったと説明。「全世界ではないかもしれないですけど、統一協会がプレゼンスを持つ国の保守派との連携は珍しくないんです。許すかどうかはもちろん聞いてる皆様の気分次第ですが、珍しくないということをぜひ覚えて頂きたい」とリスナーに投げかけたのだった。

また旧統一教会で問題になっている霊感商法に関してパックンは「霊感商法などの怪しい集金方法もアメリカでは珍しくない」と断言し、「福音派、カリスマ牧師が多いんですよ。で、テレビ越しに神の力で治療を行うんですよ『画面に手を合わせてください! うわ、貴方にガンがはびこってる!! 神様助けてくれ!!! 治った、治りました、みんな拍手!』っていって。『今気分が良くなった方お金くれよ』って言うんですよ」と解説。これには話を聞いていた田村淳も「え、それが放送されてるんですか? え~」と困惑していた。

こうした集金方法は宗教団体が専門チャンネルを持っているアメリカでは珍しくないようで、パックンは「『あなたのガンがなぜ治らないのか? それは信仰が足りないからだ! どうやって信仰を高めるのか、それは俺への寄付です!』って言ってガンガンお金を集めるんですよ。これが僕からみると霊感商法と変わらないというか、少なくとも壺100万円で買えば壺残るじゃないですか? 封筒で100万円送ればなにも残らないですよ。でも、それが続いているんです」と現状を解説。淳が「それは、メディアはどういう許可を出してるんですか。どういうルールが敷かれているんですか?」と聞くと、パックンは「表現の自由ですかねぇ~」と禁止されない理由を話したのだった。

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