<聖望学園>主将・江口、仲間の思い胸に行進「やっとここに」甲子園実感 観客席の視線に気持ち高揚

聖望学園主将・江口、仲間の思い胸に行進

 13年ぶりに聖望学園が甲子園の土を踏んだ。前日のリハーサルでは、登録選手18人で行進の練習をしたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、急きょ本番では各校の主将のみが参加することになった。

 仲間の思いを胸に行進した主将の江口は「全員で歩きたかったけど仕方がない。初めて甲子園の土を踏ませてもらって、思った通り素晴らしいところでした」とコメントした。

 入場行進では、右翼フェンス付近から本塁に向かい、そこから左翼方向に歩いて場内を1周した。観客の熱い視線に江口は「いろんな観客の人がいて、『やっとここに来たんだな』という実感が湧いた」と3年ぶりに一般客を入れた夏の甲子園の雰囲気を味わった。

 開会式を終え次に甲子園の土を踏むのは、大会第5日の初戦となる能代松陽(秋田)戦。江口は「(初戦まで)少し時間があるので、個々でしっかり調整して、チーム全体でもモチベーションを上げて臨みたいと思う」。19年ぶりの夏1勝に向けて聖望学園ナインは、虎視眈々(たんたん)と準備を整える。

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