おはようございます、ミワリーです。新型コロナウイルスの急増が心配されますが3年ぶりに行動制限のない夏となりました。帰省の時季でもあり、同時に聞こえてくるのが「宇都宮のお土産って…」と悩む声。ユーチューブや動画投稿アプリTikTok(ティックトック)で発信している宇都宮市在住の2人に、街なかで購入できる最近のお薦めを聞きました。
「宇都宮においしいものはたくさんありますが、ギョーザが有名になったので、ギョーザに隠れてしまっているのでは」。ユーチューブで宇都宮の情報を発信する、うつのみやシティガイド協会員の中川享子(なかがわきょうこ)さん(60)はこう話す。一方で「確かにお土産の大ヒットはありません。自分なりのものを探してみるといいと思います」
■大人から子どもまで
中川さんのお薦めは「パティスリーフラッグス」(下栗町)の人気商品、焼きドーナツ「しもぐりんぐ」だ。2020年、馬場通り1丁目に姉妹店「スイーツ&カフェ フラッグス」が回転し、街なかで1個200円で購入できるようになった。
姉妹店のオーナーで、しもぐりんぐを考案した田中文博(たなかふみひろ)さん(63)は、完成まで1年をかけたと振り返る。メープルやイチゴ、チョコレートなど味は8種類。抹茶味には「銘茶 関口園」の抹茶を使い、「本物」にこだわる。
カフェを訪ね、メープル味をいただいた。袋を開けると、メープルの香りが広がる。甘過ぎず、しっとり。食べ応えもある。大人から子どもまで喜ばれそうだ。
ほかにもコボリ洋菓子店の「宮ミルキー」、ラ・メゾン・デュ・マサコの「MASAKOのゼリー」なども。宮ミルキーは和風の菓子で「しっとり感がたまらないです」。MASAKOのゼリーは「天然果汁を使い、見た目も宝石のよう」。残念ながら街なかで購入できないが、若山商店の「うつのみやきんとき甘いもすいーとぽてと」も、パッケージに宇都宮の名所がデザインされ、贈り物にちょうどよいという。
田中さんも、たまきの「黄ぶなっこ最中」や梅月堂の「餃子パイ」を挙げてくれた。餃子パイは形は、ギョーザで中はマロングラッセを交ぜた白あん。「意外性」のある菓子だ。
■自慢の味、一味マヨで
TikTokで約68万3千人のフォロワーがいる女子大生「ぷりん」さん(19)も、宇都宮土産はこれだというものはなく「自分が好きなものを相手にも、という気持ちで選んでいます」
お薦めは駅前通り1丁目などに店舗がある餃天堂の冷凍ギョーザ。同店が薦める一味とマヨネーズでギョーザを食べるというスタイルが「おいしくてはまりました。JR宇都宮駅前にあるので買い求めやすいです」。餃天堂によると、冷凍ギョーザにマヨネーズは付いてないので市販のものを用意するといいという。
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ちなみにJR宇都宮駅の駅ビル「宇都宮パセオ」の県産品店「とちびより」のベスト3は1位が日昇堂の「とちぎのまるごとイチゴチョコ」、2位は石田屋の「日光甚五郎煎餅」、3位は虎彦製菓の「きぬの清流」だった。日光勢が優勢なのはやむなしか。