長崎平和祈念茶会を認定 長崎市「平和の文化」事業 2021年度スタート 認定は6事業目

原爆犠牲者にお茶をたてる野上副委員長=長崎市平野町、長崎原爆資料館

 茶道を通じ、原爆犠牲者を追悼する長崎平和祈念茶会が、長崎市の「平和の文化」事業に認定された。長崎市平野町の長崎原爆資料館で6日、認定式と茶会があった。
 同事業は2021年度スタートし、認定は6事業目。式では髙宮茂隆副市長が、主管団体の茶道裏千家淡交会長崎支部の中牟田真一副支部長に認定書を手渡した。
 茶会は、同実行委が主催し18年に始まった。今回は約100人が出席。同会長崎学校茶道連絡協議会の野上宗信副委員長が茶を立て、ささげた。野上さんは「茶道の精神である和敬清寂の心で茶をたてた。お茶が広まれば世界が平和になる」と話した。
 新型コロナウイルス感染防止のため、一般参加者にはペットボトルのお茶とカステラを配った。


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