インドの両面太鼓職人の息子 奏者を目指すがカーストの壁に阻まれる 「響け!情熱のムリダンガム」予告

10月1日より劇場公開される、ラージーヴ・メーナンが監督するインド映画「響け!情熱のムリダンガム」の、予告編が公開された。

「響け!情熱のムリダンガム」は、インド伝統音楽の打楽器であるムリダンガム奏者を志す青年が、カーストや伝統芸能の承継に伴うあつれきなどの困難を、情熱で乗り越えていく青春音楽映画。音楽をテーマにした作品を手がけてきたラージーヴ・メーナン監督の長編3作目で、2018年東京国際映画祭では、「世界はリズムで満ちている」のタイトルで上映された。音楽は、「スラムドッグ$ミリオネア」でアカデミー賞を受賞したA.R.ラフマーン。自身の出身地・南インドの美しい伝統音楽と土着的な音楽の両面から、社会性の強いテーマに迫っている。本作にほれ込んだ荒川区の南インド料理店「なんどり」が配給する。

公開された予告編では、主人公のピーターの様子が描かれている。映画スターに憧れるピーターは、両面太鼓のムリダンガム職人の父の作ったムリダンガムを巨匠が演奏するのを目の当たりにし、自分もムリダンガム奏者になりたいと思うようになる。だが、カーストによる差別から、職人の息子が演奏することは許されない。そんな障壁にピーターが立ち向かっていくことが映し出されている。

【作品情報】
響け! 情熱のムリダンガム
2022年10月1日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
配給:テンドラル (南インド料理店 なんどり)
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