「いつか戻りたい でも学業するなら場所は問わない」 ウクライナ人学生が広島大学に

ロシアによる侵攻が続くウクライナで、大学院進学を断念せざるを得なくなったという学生…。広島大学が外国人研究生として受け入れ、広島での生活が始まりました。

アントン・クドリャフツォフさんです。今月1日に来日、隔離期間を終え、8日から広島大学理学部数学科で学生生活を送ることになりました。

アントンさん
「キエフなどが攻撃されたころ、勉学に集中することに難しさを感じたので、こちらに来ることを決めた」

RCC

アントンさんは、ウクライナ西部のイワン・フランコ記念リビウ国立大学を卒業しましたが、ロシア軍のウクライナ侵攻を受け、大学院進学を断念せざるを得なくなりました。

RCC

そこで、自分の研究分野と近い研究をしている大学をインターネットで探し、広島大学を見つけ、自ら連絡…。オンラインでの面談などの結果、広島大学が外国人研究生として受け入れを認め、学費の免除や住まいの提供をすることになったということです。

アントンさん
「気候には慣れつつある。街はまだ見てないが、おそらくすぐに好きになるだろう」

RCC

アントンさんは8日から14か月の間、図形の性質などを研究する位相幾何学が専門の古宇田悠也教授のゼミに参加し、研究内容の発表などもする予定だということです。

アントンさん
「いつかウクライナに戻って家族に会いたい。ただし、学業するなら場所は問わない」

アントンさんは、広島大学の大学院への進学も検討しているというということです。

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