イギリスでは空前のラーメン、そして、うどんブームです! 特に激戦区ロンドンには、「金田家(Kanada-Ya)」や「丸亀製麺(Marugame Udon)」など、日本の有名なラーメン店やうどん店が多数出店しています。筆者の住む地方都市オックスフォードにも、うどんやラーメンを謳った飲食店が増加中。そこで、「本格的な日本食レストラン」や「なんちゃって日本食レストラン」は英語でどう説明するのか、そして「本革」「偽札」「デマ」など、本物と偽物に関する英語を一気に解説します!
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麺類ブームに沸くイギリスでよく聞かれること
最近はよく、日本食ファンの知り合いから「最近できたラーメン屋さんの○○はどう?」「あの日本食レストランはどう?」とよく聞かれます。
例)Have you been to the new ramen shop near the bus terminal?
バスターミナルのそばの新しいラーメン屋、行ってみた?
実は、これらの質問は「おいしいか、まずいか」というよりは、日本人から見ても「本格的な」日本食が食べられるお店か、それとも「なんちゃって(偽物の)」日本食レストランなのか、が問われているのです。
返事に使えるワードはこの二択!
「おいしい」「まずい」といった味はもちろんですが、イギリス人の多くが気になるのは「正統派、本格的」か、ということです。ぜひ知っておきたい単語はこちら!
authentic(オーセンティック) 本物の、正統な
gimmick(ギミック) 偽物、(手の込んだ)からくり
日本語でも最近は「オーセンティック」とカタカナで使われているのを目にする機会があるかもしれませんが、authenticとは「本物の、正統派の」という意味です。
また、ときに日本人が経営者でないような場合にありがちな、「正統派ではないものの日本風を装っている」レストランに関しては、gimmick(手が込んだからくり、仕掛け)という言葉が使われます。
例)How did you find that udon restaurant? Would you say it was authentic Japanese food?
あのうどん屋さん、どうだった? 本格的な日本食って言える?
Well, it was good, but I have to say it is a gimmick.
えっと、おいしかったんだけど、偽物って言わざるを得ないかな。
gimmickは、常にネガティブなイメージで使われるわけではなく、むしろ注目を集めることを狙って細工されている場合には、「手が込んだ仕掛けやガジェット」としてポジティブに使うことも可能です。
そのため、「狙って日本風を演出しているけど、本場もの感が薄い」場合には、gimmickがぴったりです。
ほかにも知っておきたい「本物」と「偽物」
各国料理のレストランに限らず、「偽札」「本革」「デマ」など、本物と偽物を表す言葉はいくつかあります。
本物を表す言葉 true, real, genuine
本物を表す言葉にはtrue(真実の)、real(本当の)、genuine(純正の)があります。
例)true friend 本当の友達
real gold 本物の金
genuine leather 本革
本当の友達は、true friend、real friend、genuine friend、どれを使っても通じます。
偽物を表す言葉 fake, false
偽物を表す言葉には、fake(偽物の)やfalse(間違った)がありますが、どちらもかなりネガティブなイメージの言葉なので、fake (false) Japanese restaurantで「偽物の日本食レストラン」とはあまり言いません。
ちなみに、gimmicky Japanese restaurantとは言いますが、少し砕けた感じになります。
例)fake money 偽札
false information 間違った情報(デマ)
日本食レストランに限らず、スペイン人にタパスバーの評判を、イタリア人にピザの味を、インド人にインドカレーの辛さについて聞いたりと、日本にある各国料理のレストランを外国人の友達に聞いて「本格度」をチェックするのも、話が広がって楽しいと思います。
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