人的作業の限界か、AIコントロールか…電車の車内空調に思うこと

きょうも暑かった。

世界的に地球温暖化がすすみ、夏の最高気温を記録更新しているなか、それに追い打ちをかけるように新型コロナウイルスの感染が再び拡大しはじめ、国民の夏休みの動きがさらに読めなくなっている。

そんないま、あらためて感じるのは、鉄道車両の空調。

たとえば京葉線。

東京と蘇我を、海沿いに結ぶこの路線は、舞浜駅を最寄りとする東京ディズニーリゾートや、蘇我で開催される「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」(ロック・イン・ジャパン・フェスティバル)、ZOZOマリンスタジアム(千葉ロッテマリーンズ本拠地)でのプロ野球公式戦、幕張メッセで行われるビジネスイベントと、さまざまな乗降客流動があり、「ユーザー流動が読めない路線」ともいわれている。

そんな京葉線を日常的に使うユーザーとして思うのは……。

夏の空調コントロール

もう一回、たとえば京葉線。海辺を走る京葉線は、東京湾から吹き付けるオンショアの風にあたる区間で、駅に停車した電車がドアを開けると、気温30度以上の海風が、一気に車内をかけめぐる。

駅間で集中クーラーが冷やした冷気は、あっというまに気温30度越えの外気にもっていかれる。

客室にいる乗客は、そのたびに額の汗を拭い、全身から吹き出る汗を座面と背もたれのシートに染み込ませる。

―――乗降客流動が読めない京葉線で、駅停車時にユーザーがボタンを押してドア開閉する半自動ドアが導入できない理由について、とある駅員に聞くと、「JR東日本 千葉支社レベルではなく、JR東日本 全社的なルールだから、ドアの一部分だけ開閉するなどの変更は、かんたんにはできない。難しい」という。

鉄道素人だからこれ以上、その真意は読めないけど、酷暑のなか、片側4枚あるドアを乗降客がいないのに、すべて開けるというシーンは、なんとか改善できないか。

労組問題や、マーケティングの観点から「それは難しい。できない」というのなら、いっそAIに任せて、乗降客がいないときは開閉するドアをしぼるとか、どのドアが開閉するかという案内を事前にホームに知らせるとか、できないか。

バリアフリー観点からみても、実現が難しいとは思ってる。

ただ、環境性、SDGs実現といった新たな視点でみると、この酷暑のなかで「乗降客がいないのに4枚ドア全開」というのは、いまの時代に大きな課題のひとつ。

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