国体機に「栃木ファン」獲得へ 来県者に電子クーポン発行

 栃木県は8日、10月の「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」で来県する人に、飲食店や土産品店などで割引サービスが受けられる「とちぎおもてなし電子クーポン」を発行すると発表した。クーポンは500円相当で、対象は2万人程度を見込む。国体を機に、デジタルマーケティングを活用して「栃木ファン」を増やす取り組みの一環で実施する。

 クーポンでは、参加施設が提供する500円以上の商品やサービスを、無料または割引で受けられる。県が今月24日まで参加施設を募集し、施設側に1人の利用につき500円を支払う仕組み。

 利用期間は9月1日〜来年1月31日の予定で、1人1回限りの利用となる。10月の大会期間中だけでなく、事前視察や大会後に再び観光などで訪れる際に利用してもらう。

 クーポン利用者には、期間終了後も観光情報や食など県の情報をメールで発信していく。県は国体を県の魅力PRの絶好の機会として、本年度「いちご一会から始まる縁づくり事業」に約2600万円を計上していた。

 クーポンは9月1日に公開する専用サイトにメールアドレスなどを登録すると取得できる。会計する際、スマートフォンで電子クーポンを表示する。

 県デジタル戦略課は「国体を契機に栃木の魅力を多くの方に知ってもらい、リピーターの獲得につなげたい」としている。

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