岸田内閣の支持率は再度上昇 日本維新の会の飛躍目立つ 2022年7月世論調査まとめ

 7月中に行われ、有効回答数や回答を公開している報道機関9社、および選挙ドットコムの世論調査の結果をまとめ、比較しました。なお、各社の調査日や手法は異なるため、あくまでも参考値としてご覧ください。
(NHK、共同通信は2回世論調査を行っていますが、それぞれ最新で行われた調査をここでは反映しています)

岸田内閣の支持率は再び上昇傾向に

参議院議員選挙の前後に行われた7月の調査では、内閣支持率は再び上昇に転じました。全体としては約54.0%から、55.7%に上昇しています。
個別の調査では、6月の調査からもっとも支持率が上昇したのはNHKの調査で、6月24-26日の調査から9.0ポイント上昇の59.0%になりました。反対に、もっとも支持率が低下したのは共同通信の調査で、6月11-13日の調査より5.9ポイント低下の51.0%になりました。 

内閣不支持率は対照的に、6月の調査から低下に転じています。全体としては約28.4%から、26.7%に低下しました。
個別の調査では、6月の調査から不支持率がもっとも上昇したのはJNN(TBSテレビ)の調査で、6月4-5日の調査から3.1ポイント上昇の34.7%になっています。反対に、もっとも支持率が低下したのは毎日新聞・社会調査研究センターの調査で、6月18日の調査より7.0ポイント低下の37.0%となりました。

自民党と立憲民主党は変化なし~微減、日本維新の会は上昇傾向 

政党支持率に目を向けると、与党である自民党の支持率は、変化なし~微減という形になりました。全体では約38.2%から、37.7%になっています。
6月の調査からもっとも支持率が上昇したのはNHKの調査で、6月の調査より2.8ポイント上昇の38.4%になりました。反対に、もっとも支持率が低下したのは共同通信の調査で、6月の調査より5.5ポイント低下の41.0%になりました。

野党第一党の立憲民主党の支持率は、変化なし~微増という形になりました。全体では約6.5%から、6.7%になっています。
6月の調査からもっとも支持率が上昇したのは読売新聞・日本テレビの調査で、6月の調査より2.0ポイント上昇の6.0%になりました。反対に、もっとも支持率が低下したのはANN(テレビ朝日)の調査で、6月18-19日の調査より1.4ポイント低下の7.5%になりました。

日本維新の会の支持率は、上昇傾向を見せました。全体では約6.3%から7.4%となり、2月の調査以来、久しぶりに立憲民主党の支持率を追い抜く形となっています。
6月の調査からもっとも支持率が上昇したのは共同通信の調査で、6月の調査から3.8ポイント上昇の11.8%となりました。そのほかの調査もおおむね6月より支持率は上昇しており、唯一6月より支持率が低下したJNNの調査では、6月の調査から0.5ポイント低下の4.5%となっています。

参議院議員選挙が終わり、3日の臨時国会では新人議員たちの初登院が行われました。自民党の躍進や参政党が国政政党の要件を満たしたことをはじめ、選挙ではさまざまな動きが起きましたが、それを受け、今後の国政の動きにもまた注視が求められます。

<参考>
JNN(TBSテレビ) 世論調査(7月2~3日実施、回答数1198)
読売新聞・日本テレビ 世論調査(7月11~12日実施、回答数1109)
朝日新聞 世論調査(7月16~17日実施、回答数1335)
毎日新聞・社会調査研究センター 世論調査(7月17日実施、回答数1031)
ANN(テレビ朝日) 世論調査(7月16~17日実施、回答数1008)
選挙ドットコム 世論調査(7月16~17日実施、回答数998)
時事通信 世論調査(7月15~18日実施、回答数1224)
NHK 世論調査(7月16~18日実施、回答数1216)
共同通信 世論調査(7月30~31日実施、回答数1050)
日本経済新聞・テレビ東京 世論調査(7月29~31日実施、回答数985)
(データ分析・執筆:若林良)

© 選挙ドットコム株式会社