企業公式〝アメ配りおばちゃん〟募集 条件は「大阪弁ネイティブレベル」「よく通る声」

大阪でキャンディーを配る「おばちゃん」を募集する

キャンディーショップ「PAPABUBBLE(パパブブレ)」が、電車や商業施設内でキャンディーを配る「あめおばちゃん」の採用活動を始めた。”おばちゃん”があめを持ち歩き人に勧める「あめちゃん文化」がある大阪での新店舗オープンに伴う募集で、応募条件は「大阪弁ネイティブレベル」としている。

大阪でキャンディーを配る「おばちゃん」を募集する
職人が手作りする「パパブブレ」のキャンディー

「あめおばちゃん」は大阪市内の商業施設「なんばパークス」で9月16日に新店舗が開店することに合わせ、「店舗の公式イメージレディー」として活動する。デビュー日は大阪名物「岸和田だんじり祭」が開催される9月17、18日。南海電気鉄道の特急「サザン」天下茶屋―岸和田間の車内と、なんばパークス建物内でオリジナルの絵やメッセージが入ったキャンディーを配る。

応募条件は「大阪弁ネイティブレベル」、「よく通る声で会話ができる(目安は70~90デシベル。※70デシベル=近くにいるセミの声、90デシベル=カラオケの音)」など。年齢や性別は不問だが、積極的なコミュニケーション能力が求められる。まずは試験的に9月の2日間と、ハロウィーンに合わせた10月29、30日に活動を予定する。トラブル等がなければ継続的な活動も検討する。

店頭のキャンディー作りパフォーマンスで有名な「パパブブレ」

企画したPAPABUBBLE JAPANの横井智代表によると、全国に店舗が増える中で「どこも同じ店ではつまらない」と街に合わせた店づくりを意識しているという。「リアルな大阪のおばちゃん」を求めていると話し、「一見、空気は読まないんですが、困っている人がいると、空気を読まなくても困っている人の気持ちを読むのが大阪レディーの本質だと思っている」と、コミュニケーション能力に期待した。

今月2日の募集開始からこれまでに3人の応募があったという。横井代表は「(応募資料で)ノリノリな写真が届いた」と、立候補者の熱量の高さに驚いていた。採用予定人数は「若干名」。募集は今月15日まで、メールで受け付ける。

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(よろず~ニュース・今井 佳奈)

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