Vol.12 パワポアニメでつくる「テロップ作成術」[田口真行のライブ配信ディレクション思考]

株式会社エンタミナ

の田口です。

ライブ配信における「テロップ」は、出演者の氏名や肩書き、またコーナータイトルやトークテーマ等の情報を視覚的に扱う場面で使用されます。

事前準備段階で用意したグラフィック素材を専門ツールに仕込んでおいて、本番進行中に画面上にオーバーレイ表示させるのが一般的ですが、ケースによっては本番前に「出演者の肩書を変更したい!」という要望が発生したり、急遽「別のテロップを差し込んで欲しい!」といったイレギュラーな対応が求められることもあります。

いわゆる「クオリティよりもフットワーク」が優先されるような現場でのイレギュラー対応におススメなのが「PowerPointを用いたテロップ作成」です。

もちろん、グラフィックツールのような細かな追い込みはできませんが、PowerPointであればテキストや画像の差し替え、オブジェクトの色やサイズの変更、さらにそれらの操作を専門のクリエイター以外も対応できるといったメリットがあります。

アニメーション機能を使わない!?パワポアニメ作成のコツ

「PowerPointは簡単に扱える!」といっても、いざアニメーション作成となると大きな手間が生じます。そこでおススメしたいのが、画面切り替えの「変形」効果を用いたアニメーションです。

1枚目のスライドに配置したオブジェクトを、2枚目のスライドで位置やサイズや色を変更しておけば、スライドショーの「ページ送り」操作をするだけで、そのオブジェクトの変化をPowerPointがアニメーションにしてくれます。

ちなみに、私が普段行っているオンラインプレゼンテーションで、「リアルタイムなトーク進行のタイミングやハンドジェスチャーに合わせて、画面上のテキストや画像がグリグリ動く」あの表現は、まさしくPowerPointの「画面切り替えの『変形』効果」の賜物です。

※スライドショーの「ページ送り」は、「〇秒で次のスライドに自動で切り替わる」といった自動化もできます。これにより複数枚に渡るアニメーションも「ひとつのアニメーション」として扱うことができます。また、PowerPointのエクスポート機能から「ビデオ書き出し」を行えば、1本のビデオファイルとして扱うこともできます。

パワポのみで作成したテロップの作例と実演解説

画面切り替えの「変形」効果を用いたアニメーション作成について、5つの作例を用意しました。それぞれ動画解説と併せてお楽しみください。

作例1

この作例の解説は

こちらの動画

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作例2

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作例3

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作例4

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作例5

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次回もどうぞお楽しみに!

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