香川・豊島産廃処理事業 県と住民側が整地内容について合意

香川県土庄町豊島の産業廃棄物の処理事業で、県と住民側が引き渡すための整地内容について合意しました。

高松市で開かれた廃棄物処理協議会には、豊島住民や香川県の担当者らが出席しました。

県は2022年10月から産廃の不法投棄現場の整地工事を行うにあたって、整地後の図面を提示。図面では海水の侵入を防ぐための堤防を残すことや、雨水をためるための傾斜を付けるなどとしています。

(廃棄物対策豊島住民会議/安岐正三 事務局長)
「これでわれわれは合意いたします。大きな節目だと思います。この事業の目的というのは原状回復ということが原則ですから、そういうふうな形に一歩近づいたなと」

(香川県 廃棄物対策課/小塚武司 課長)
「合意できたということにつきましては非常によかった。関連施設の撤去、それから処分地の整地を完了させるよう気を抜かず全力で取り組みたい」

産廃不法投棄現場の整地は、香川県が2023年3月までに終える予定です。

その後の浄化作業で地下水が環境基準を満たしたことが確認されれば、土地を住民側に引き渡す予定です。

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