西米良村は村民の将来的な移動手段確保に向けたプロジェクトチームを役場内に設置し、新たなシステムでのバス運行など具体策の検討を進めている。本年中に結果をまとめ、より利便性の高い交通網の構築に取り組む予定。
同村によると、村内には定時運行の村営バスや民営のタクシーはあるが、利便性などの面から利用率が低迷。2020年に行った村民アンケートでは回答者の48%が「10年後の生活において日常的な移動手段が不安」と答えた。
免許を返納した高齢者が通院に支障を来すこともあるといい、村は6月に村民、むら創生、福祉健康の3課でつくる「村民の移動手段等検討チーム」(5人)を立ち上げ。利用者が乗降区間や時間を予約する「デマンド型バス」などのシステムの研究を始めた。
チームの設置期間は12月末まで。まとめた改善策は来年度事業に反映させるといい、黒木竜二村長は「幸せ度の高い村づくりへ移動手段確保は重要。問題を解決し、活力も生み出したい」と話していた。
将来見据え移動手段確保へ 西米良村が検討チーム
- Published
- 2022/08/09 18:55 (JST)
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