カープ 森下暢仁 本拠地マツスタで初完封勝利

後半戦巻き返しをはかるカープは、再び主砲マクブルームを欠いた中、首位ヤクルトを迎え撃った。

いまだにマツダスタジアムでヤクルトに勝利できていないカープは、先発の立て直しを図る中、「新 火曜の男」森下がマウンドへ登った。

その森下は、初回を3人で切って取ると、序盤3回まで文句なしのナイスピッチング。2つの三者凡退で抑え込み、最高の立ち上がりを見せる。

すると3回。2巡目の1番・野間から試合を動かす。ストレートを強打し、ライト線にボールを飛ばすと、快足を飛ばし、3塁へ。

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続く菊池のサードへの鋭い当たりの間に野間が生還。カープは、5試合ぶりに先制に成功する。

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そして、森下は、1点の援護で十分なほど抜群の投球。少ない球数でヤクルト打線を淡々と抑え、6回までスコアボードに「0」を刻み続る。先発がクオリティスタートを達成するのは、7月30日以来。

5回までで56球
6回までで67球
7回までで74球
8回までで86球

8回はランナーを出しながらも12球でヤクルトを封じ込め、「100球未満完封」のマダックスの可能性も出てきた。

そのウラ、森下を援護のためにクリーンアップが奮闘。まずは先頭の秋山が、1・2塁間を破るヒットを放つと、ライト・サンタナの捕球ミスの間に3塁まで到達する。

続く、今シーズン初の4番に座った西川は、前進守備の間を縫う打球で4番として去年10月28日以来の打点を挙げた。

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9回、大きな拍手に包まれながら森下がマウンドに向かう。先頭の山崎を空振り三振。3番・山田はショートゴロで2アウト。

そして、ラストバッターは、ここまで3安打の村上。2ボール2ストライクからの5球目。141キロのカットボールで空振り三振。球数104球でマダックスとはならなかったものの、マツダスタジアムで自身初の完封勝利を挙げた。

得点圏にランナーを置いたのは1度だけという、文句のつけようがない投球で後半戦初のカード、初戦を白星で飾った。

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