◆横浜DeNA3-2阪神
エースの力投に一振りで応えた。代打大田が九回2死一、三塁から三遊間を抜き、今季5度目のサヨナラ勝ちに導いた。「昇太(今永)が粘り強く投げてくれて、それに応えるしかないと思っていた。勝ちがついてよかった」と快哉(かいさい)を叫んだ。
サヨナラ打は日本ハム入団1年目の2017年5月3日以来。「勝負弱くてなかなか打てなかった」と謙遜するが、今季も6月30日の阪神戦で九回に同点二塁打を放つなど欠かせない存在になりつつある。「積み重ねてきたものが自分の冷静さにつながっている」。プロ14年目。3球団を渡り歩き、得た経験値がここ一番で輝いている。
一方で脚のけがを繰り返し、もどかしさも募らせる。「悔しいし、かけがえのないピースになるためには改善していかないといけない」。早出練習を欠かさない32歳はいま一度自分を見つめ直し、上位争いのキーマンに名乗りを上げる。