相模原の21年市内自殺者数 2年ぶり減少も高止まり コロナ禍の閉塞感影響か 市は相談呼び掛け

相模原市役所

 相模原市は2日、2021年の市内の自殺者数が105人だったと発表した。20年より18人少なく2年ぶりに減少したものの、新型コロナウイルス流行前の19年より31人多く、高止まりとなっている。市は「コロナ禍の閉塞(へいそく)感の影響とみられる」としている。

 市によると、人口10万人当たりの自殺者数(自殺死亡率)は14.5人。全国の16.8人を下回る一方、県全体の13.2人より多かった。年代別では、50代が19人で最多だった。次いで30、40、70代が各16人。性別では男性が69.5%を占めた。

 自殺の原因・動機別(複数回答)では、「健康問題」が最も多く39人。「家庭問題」が13人、「その他」が11人と続いた。職業別では、主婦や学生を含めた「無職者」が最多で68人、次いで被雇用者・勤め人が34人だった。

 市の担当者は「一人で悩まずに相談してほしい」と呼びかけている。相談は市の「こころのホットライン」(午後5~10時)=電話042(769)9819=などで受け付けている。

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