10日(水)の天気 青森・秋田中心に大雨による災害に厳重警戒 東北南部から西日本は危険な暑さ続く

 記録的な大雨となっている青森、そして秋田では、きょう10日(水)も局地的に非常に激しい雨が降り、雨量がさらに増える見込み。これまでの雨で、土砂災害などの危険度が非常に高まっている所もあり、引き続き厳重な警戒が必要だ。
 一方で、東北南部の福島から西日本では、きょうも最高気温が35℃を超える猛暑日の所が多く、気温の上がる午後は、天気の急変にも注意が必要となる。

青森・秋田を中心に大雨続く 身の安全を守る行動を

 青森県では、きょう明け方までの24時間降水量が300ミリを超えた所があり、8月一か月の平年の降水量をはるかに上回り、倍近くに達している所もあるなど記録的な大雨となっている。すでに災害の危険度が非常に高い状況が続いているが、きょうも断続的に非常に激しい雨が降る見込み。いったん、雨が小康状態となっていても油断はできない。

 また、秋田県には日中にかけて非常に発達した雨雲が流れ込む見通しだ。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に厳重な警戒が必要となる。
 その他、北海道も道南を中心に雨、岩手・山形・新潟などにも雨雲が断続的に流れ込み、局地的に激しく降り、大雨となるおそれがある。

熱中症警戒アラート 午後は天気急変も

 きょうは、福島からから西日本にかけて、最高気温が35℃を超える所が多くなりそうだ。熱中症警戒アラートが30を超える地域に発表されている。危険な暑さとなるため、意識的に早めの熱中症対策が重要となる。
 東京は、きのう9日(火)、今年14日目の猛暑日となり、年間の猛暑日日数が観測史上最多となったが、きょうも猛暑日が予想され、記録がさらに上積みされそうだ。

 また、気温の上がる午後は、東日本の内陸を中心に大気の状態が不安定になり、局地的に激しい雷雨となる見込み。空模様の変化にも気をつけて行動してほしい。

気圧配置変わらず 北は大雨・南は猛暑

 この先も前線は北日本に停滞し、同じような場所で大雨が続き、災害の危険度のさらに高まるおそれがあり、雨の降り方に気が抜けない日々が続きそうだ。常に最新の気象情報、自治体からの避難情報などを確認してほしい。
 一方で、関東から西日本では、最高気温が35℃前後の猛暑が続く見込み。祝日やお盆期間に当たり、外出の機会も増えることが考えられるが、無理せずに、涼しい環境で過ごすことが大切だ。

(気象予報士・海老原美代子)

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