鹿のおかげで独自の進化!? 奈良・若草山にしかない芝がスゴイ

[かんさい情報ネットten.―読売テレビ]2022年7月13日放送の「Let's Go若一調査隊」のコーナーでは、奈良の若草山を取り上げていました。

標高342メートル、火山の噴火でできた山が笠が三つ重なったような形状だったことから「三笠山」とも言われる「若草山」。

奈良の美しい8つの風景「南部八景」のひとつにも数えられ、毎年1月に開催される「若草山山焼き」は早春を告げる行事として全国的に知られています。

そんな若草山で印象的なのは、天然自生の「ノシバ」という種類の芝に覆われた見事な景観。実はその芝と鹿には切っても切れない関係性があるのを知ってますか?

若草山と鹿の関係(画像はイメージ)

一般的に芝生は刈らないと育ちませんが、若草山の芝は1000頭近くいる鹿が食べてくれるんです。つまり鹿が芝刈り機の役割を果たしているんです。

しかも、若草山の「ノシバ」は鹿のおかげで環境に適合した固有種として、独自の進化を遂げていることが分かってきました。

ノシバの保護・活用を研究している元高校教師・片平一平さんによると、自然のままでは約1割のノシバの発芽率がここでは5割近くになっているそう。

普通、鹿一頭につき必要な草地の面積は1ヘクタールだそうですが、若草山は全域で33ヘクタールしかありません。しかし鹿がよく食べてくれるので、フンが栄養分となって逆によく育つ芝に。そのDNAは、ここだけに特化しているそうです。

鹿のおかげで独自の進化をしているとは、驚きですね。若草山はハイキングにもぴったりの場所なので、一度訪れてみてください。

(ライター:まみ)

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