水球女子 初めての全国舞台に立つ大分水球クラブ、目標は全国での1勝

大分水球クラブの女子チームが悲願の全国大会出場を決めた。第45回全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳大会九州地区予選のE区分(18歳以下の女子)で準優勝し、22日に開催される全国大会の出場権を射止めた。永松拓真監督は、「新チームになってから、この大会で全国に行くことを目標としてきた。決勝で負けた悔しさはあるが、選手の頑張りが結果につながったことがうれしい」と喜んだ。

女子チームは大分商業の8人と大分市内の中学生3人で構成されている。高校生のほとんどが入学と同時に水球を始めた初心者だったが、日々男子チームを相手に練習、力強さとスピードを感じながら食らいついた。「冬場からぐっと成長する選手が増えた」(永松監督)ことで全国の舞台にたどり着いた。

男子と練習することでレベルアップを図った

チームの中心は九州地区予選で優秀選手に選ばれた佐々木琴美と鮫島未早の高校3年生。相手ゴールの前にポジションを取ってシュートを打つ、攻撃の要となる佐々木は、男子相手でも当たり負けしない強さがある。右サイドの鮫島は競泳で培ったスピードを武器にボールをゴール前に運ぶだけでなく、相手のディフェンスをかわしながら自らシュートを打つこともできる。

守備はマンツーマンがベースで、対面する選手にプレッシャーをかけて、ボールを奪えば素早くゴールに向かう堅守速攻を武器とする。

高校3年生にとっては初めての全国舞台であり、競技生活最後の大会となる。佐々木は「全てのことが初めてで最後となる。悔いは残したくない」と話し、鮫島は「3年生が集まると、これで最後かと感傷的になったりする。3年間キツいことの方が多かったけど楽しかった。最後は笑って終わりたい」と語った。

この夏、最高の思い出を作るために全国での1勝を目指す。

全国大会の目標は1勝

(柚野真也)

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