AIデータプラットフォームを提供するFastLabel株式会社への出資について

2022年8月10日
株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ

株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:笹原優子、以下、NDV)は、同社が運用するファンドを通じて、AIに必要な教師データ作成の自動化を行い国内産業のAI開発の効率化や高品質化を支援するFastLabel株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役CEO:上田英介、以下「FastLabel」)に出資を行いました。

AI市場は技術の進展とともに急速な拡がりを見せつつあり、幅広い分野での活用が進んでいます。一方で、AIの精度向上には良質な教師データによる学習が必要ですが、教師データの作成は未だ労働集約的で、AI開発のプロセスにおいて8割以上のコストが費やされていると言われています。そして、実用化に向けた高精度なAIを開発するためには「高品質な教師データの作成と改善(アノテーション作業)を効率的に行うこと」が必要不可欠となっています。

FastLabelは、2020年1月の創業以来、国内の大手企業を中心にAIデータプラットフォーム「FastLabel」を提供してまいりました。本プラットフォームは、教師データ作成の自動化機能や品質管理、プロジェクト管理、モデルの学習/評価機能を有したSaaS型システムと、教師データ作成代行やデータコンサルティング、モデル開発等のサービスを包括した統合型のプラットフォームです。本プラットフォーム活用により、データ作成コストの削減、AI精度の向上がもたらされます。
正式リリース以来1年を経過し、既に90社以上の製造業や建設業、通信・インフラ、ITサービス業界等の国内産業を支える多くの企業での利用が進んでいます。

AI 活用における精度向上は喫緊の課題であり、AIの普及とともにFastLabelが提供するサービスは、今後もますます需要が高まることが想定されます。また、NTTドコモグループが展開する「ドコモ画像認識プラットフォーム」などのAIプラットフォーム提供や、グループ内でのAI技術活用の推進などとの親和性が高いことから、今回の出資に至りました。
本出資を通じて、今後NTTドコモグループとの連携やソリューションへの適用に関する検討を加速させ、新たな価値創造に向けた取り組みを進めてまいります。

■FastLabel株式会社について
会社名 FastLabel株式会社
所在地 東京都品川区北品川5-5-27 201号
代表者 代表取締役CEO 上田 英介
事業内容 AIアノテーションプラットフォームの開発・提供、アノテーションサービスの提供
URL https://fastlabel.ai/

※掲載されている社名、商品名は、各社の商標または登録商標です。

【別紙】AIデータプラットフォーム「FastLabel」の特徴

AIデータプラットフォーム「FastLabel」は、アノテーションの自動化、データ品質管理、教師データ作成代行、MLOps構築を包括した統合プラットフォームです。教師データの作成と改善を高速かつ正確に行うためのアノテーションツールと、高度人材によるきめ細かいアノテーションサービスにより、高品質な教師データを素早く提供いたします。

AIデータプラットフォーム「FastLabel」

特徴①自動アノテーション機能でデータ作成のコストを7割削減
様々な業界のAI活用シーンに合わせたデータセットを学習させた、事前学習済みのモデルを活用し、アノテーションの自動化が可能です。マニュアルで作成したアノテーションを再学習させ、モデルの精度を向上させながら効率的にデータ作成を行うこともできます。その他画像解析技術を活用した自動化や音声の自動書き起こし機能等、幅広い種類のデータ作成の自動化を実現し、AI開発効率化に貢献いたします。

特徴②データ品質99.7パーセントを誇る高品質なアノテーションサービス
ツールの提供だけではなく、アノテーション代行サービスも一括して請け負うことが可能です。最高品質のアノテーションデータを納品するために、データの2段階チェック、アノテーターの事前テスト、PMや開発陣も含めた支援体制構築、ツールを活用した細やかなコミュニケーション等の取り組みを行なっております。

特徴③100企業、1000万ラベル以上を支援してきた豊富なAIデータ作成ノウハウ
開発しているAIの精度に課題感をお持ちの企業様や、これからAI開発に取り組まれる企業様に向けて、そもそもどのようにデータ作成を行えば良いのか、データ作成ルールやデータ改善のコンサルティングも実施しております。実績ベースでAI精度の3割向上を実現しております。