北野日奈子が「少年のアビス」のヒロインに。本田望結、堀夏喜、松井玲奈らも共演

MBSほかで9月1日からスタートする、荒木飛羽が主演を務めるドラマ特区「少年のアビス」(木曜深夜0:59)のメインキャストが一斉に解禁。ヒロインを元乃木坂46の北野日奈子が務めるほか、本田望結、堀夏喜(FANTASTICS from EXILE TRIBE)、松井玲奈、片岡礼子、和田聰宏が出演する。

ドラマの原作は、峰浪りょう氏による大人気コミック。生まれ育った環境に縛られ絶望の淵にいた高校生の主人公・黒瀬令児(荒木)は、町や家族に縛られながら“ただ”生きていたが、ある出会いをきっかけに、生きることは何かを考え、希望を追い求める、“心中”から始まるスーサイドラブストーリー。閉塞感が漂う田舎町という小さな世界の中で、行き場がない少年と、その家族、幼なじみ、教師…強烈な個性を放つ登場人物たちの、心の闇や絶望を赤裸々に描き出す。

北野が演じるのは、令児が憧れるアイドル・青江ナギ。アイドルグループ・アクリルのメンバーで、ある理由で令児の暮らす町に突如やって来る。そして、令児の幼なじみで、令児と同様に、田舎町に絶望を感じている秋山朔子役を本田、有限会社「峰岸建設」の社長の息子で、令児をパシリに使っている旧友・峰岸玄役を堀が担う。

また、令児の担任で、ルーティン化した教師の仕事に嫌気がさし、退屈な毎日に麻痺しているが、ある日を境に感情が爆発する柴沢由里役を松井、令児の母で、夫の連れ子である引きこもりの長男と認知症の母親の面倒を見ながら看護助手の仕事を続けている黒瀬夕子役を片岡、夕子の同級生でしばらく町から出ていたが、実家の母の介護という名目で町に戻って来た小説家・似非森耕作役を和田が務める。

連続ドラマ本格出演は初にして、本作のヒロインに抜てきされた北野は、「今回、作品に参加させていただけることが決まったタイミングで私は『少年のアビス』に出合ったのですが、『少年のアビス』に出合えてよかったと思っています。演じるにあたって、ナギちゃんの思いはどこにあるんだろうと考えれば考えるほど、深い深い川に落ちていきそうな感覚になるほど、ナギちゃんは影響力を持っています。ドラマのナギちゃんは周りの人にどんな影響を与えるのか、天使のような死神のような存在が、皆さんの目にどう映るのか不安と楽しみな気持ちがあります。誰かの心を救うことができるようにナギちゃんとして『少年のアビス』を大切に大事に生きたいと思います。よろしくお願いいたします!」と役柄について触れ、意気込みを語る。

本田は「(朔子の愛称)チャコ役は私の想像のはるか上をいく役で、出演させていただくことをすぐに決断できなかった経験は初めてでした。何度もスタッフの方々と話し合い、自問自答を繰り返し、さまざまな葛藤を乗り越え、チャコに出会えたこと、本当に感謝しています。ダークな部分だけでなく、人を愛する形や無邪気な中に隠れたチャコのすごみに、生きていくことや人を愛する勇気をもらえました。全身全霊で演じさせていただきます。ラストまで楽しみにしていてください!」と難しい役柄への挑戦だったことを明かす。

堀は「原作を読み、『少年のアビス』という作品の持つ暗くて深い魅力に、ページをめくるたびに心をひきつけられました。今回、峰岸玄という人物を通して作品の世界の1人になることができ、とても光栄です。玄の言動に隠された本当の気持ちは何なのだろうと、彼の心の奥にある感情を探しながら、彼を理解し演じさせていただきたいと思います」と役作りについてコメント。

松井は「底知れない闇がある『少年のアビス』に参加することになりました。私が演じる柴沢由里は、自分の生徒を助けた所から理性の歯車が狂い出します。精神をすり減らしながらも、心を震わせ、没頭し、楽しめる役は初めてかもしれません。柴ちゃん先生と一体となれた時、体があわ立つようで、その感覚が病みつきにもなります」と役柄について触れ、「知らず知らず“町”という世界の闇に身を投じている人々が、一筋の光をつかもうともがいている姿をぜひご覧いただきたいです」とアピールする。

片岡は「今まで演じてきた母親役とは違う夕子を演じることが、簡単に想像がつきませんでした。実際に現場に入ってみて、自分の想定していた演じ方とは違う形に着地していく感覚です。誰でも夕子になりうるということを表現しようと思っております。夕子を正当化するわけでも、責めるわけでもなく、そうならざるを得なかった夕子に寄り添いながら、この物語を大切に描きたいと思います。最後に…この原作をすでに読んでいた家族がドラマを見て、私を夕子として認めてくれたら本望です」と役柄の思いを伝える。

和田は「明るく振る舞っていたかと思えば、妙に冷めている。この男はいったい何を考えているのか…そんなつかみどころのない男だな、というのが脚本から受けた印象でしたが、なぜだか、ふと影のある似非森に不思議な魅力を感じました。その魅力をしっかりと表現できるよう、自分自身に落とし込み演じていきたいと思います」と意欲を燃やしている。

なお、本作は、テレビ神奈川(9月1日スタート 木曜午後11:00)、チバテレ(9月2日スタート 金曜午後11:00)、とちテレ(9月8日スタート 木曜午後10:30)、テレ玉(9月8日スタート 木曜午後11:30)、群馬テレビ(9月8日スタート 木曜午後11:30)でも放送予定。MBS放送後には、Huluにて見放題独占配信されるほか、TVer、GYAO!、MBS動画イズムでの1週間の見逃し配信が実施される。

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