「ぼくらのShuShuShu」今年も始動 上越の〝新名物〟販売 障害のあるアーティストと上越地域蔵元によるコラボ  米生産者が仲間入り

 障害のあるアーティストと上越地域の蔵元によるコラボ企画「ぼくらのShuShuShu」が今年も始動した。8日には上越市本町3の高田まちかど交流館で面識会が開かれ、関係者が一堂に会して思いを一つにした。

関係者が一堂に会し、プロジェクト始動に向け思いを一つにした

 昨年度、上越地域の表現者らによる活動「ぼくらのアール・ブリュット」と県酒造組合高田支部の蔵元などが連携し、ラベルに作品をあしらった「アートラベル酒」を製造。協力する小売店や各種イベントで販売し、好評だった。
 今年も作家14人と11蔵元により企画を再始動。また、今回は7農家を仲間に迎えた新企画「ぼくらのMaiMaiMai」も合わせて行われ、アート作品をパッケージに使用したコメや農産物を販売する。
 面識会に参加した実行委員長で竹田酒造店社長の竹田成典さん(65)は「それぞれが対等の立場で得意分野を生かし、上越の生産物をPRしていきたい」、新企画の代表を務める大潟ナショナルカントリー代表理事の竹田稔さん(51)は「思いがそのまま表現された作品に感銘を受けた。私たち農業に関わるものも力になれたら」と意気込んだ。

関係者の顔合わせが行われ、竹田実行委員長があいさつした

 昨年に続き作品を提供する妙高市の作家、佐藤葉月さん(38)は「(コラボ商品が)上越といえばこれ、と思われる名物になってほしい」と話した。
 販売は10月1日から開始予定。アートラベル酒は1本2200円(税込み)で、小売店の他「越後謙信SAKEまつり」特設ブース出店による販売を検討中。農産物とのコラボは、各農家がそれぞれの販売網(直売やインターネット販売など)で販売する。種類や品種、価格などは各農家による。

作品をラベルにあしらったお酒を販売。新たな価値発見を目指す

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