「推し」で若返る!? シニア女性に聞いた「推し」がもたらした変化をご紹介

他の人にすすめたいくらい思い入れがあるメンバー「推し」。気に入ってたり応援したりしている芸能人などをこう呼びます。若者の間でよく聞く言葉でしたが、最近では年齢に限らず広がっています。年を増すごとに浸透している「推し」ですが、シニア層では認知されているのでしょうか。

女性誌「ハルメク」を発行する(株)ハルメクホールディングス内にある「ハルメク 生きかた上手研究所」は、50~84 歳の女性559名を対象に「シニアの『推し』に関する実態調査」(WEBアンケートにて)を実施しました。「推し」の認知度やシニア女性の「推し」の有無、また「推し」がもたらした自身の変化などについてご紹介します。[(https://sumutabi.net/blog?searchkeywords=ハルメク&searchkeywordsoperator=and&searchcat1=0)

シニア女性の「推し」認知度は?

最初に「推し」の有無とともに認知度を調査しました。すると、現在「推し」がいる人は559人の35.2%(197 人)、いない人は 48.1%(269人)という結果に。つまり、83.3%が「推し」の有無に関わらず認知しています。シニア女性の多く「推し」を知っていることがわかりました。

ちなみに「推し」以外にも「インフルエンサー」や「オーディオブック」がシニア層に広がってきています。

「推し」もいろいろ! シニア女性の「推し」タイプ

「推し」は、思い入れや好きになった理由によっていくつかのタイプに分けることができます。最も多かったのが、初めて見た時などで一瞬で心を引かれた「一目惚れ推し」(29.4%)、次いで多かったのが才能やスキルに魅力された「異才惚れ推し」(26.4%)でした。他にも、長い期間好きな「ロング推し」やシニアならではの「親目線推し」などがあります。

いくらかけるの? シニア女性の「推し」にかけるお金事情

「推し」がいるとイベントに行ったり、雑誌・写真集やさまざまなグッズを購入することも多いでしょう。「推し」がいるシニア女性にどれくらいお金をかけているのか聞いてみると、年間利用額平均は¥90,352という結果に。内訳で特に多いのが遠征費、次いで多いのがチケット費、本などの紙メディアにもお金を使う傾向があるとわかりました。

「推し」ができて良かった!「推し」がシニア女性にもたらした変化とは?

「推し」がいることでシニアにはどのような変化があったのか聞いてみました。すると、動画サイトを楽しむようになったシニア女性が多くいることが判明。コロナ禍ではYouTubeがシニア層に広がりましたが、60歳以上を対象とした「シニア世代のYouTube利用に関する実態調査」によると、シニアのYouTube利用率はなんと約9割(87%)に達することが判明しました。見るだけでなく、演者として楽しむユーチューバーも増えています。

楽しむだけでなく、新しい目標・夢ができるなど内面に良い影響があることもわかりました。他にも「見た目に気を遣うようになった」など、外見に対するプラスの影響もあるようです。

若々しいシニアは趣味や生涯学習をしている!

今回ご紹介した調査では「推し」がいることでハツラツとしているシニア女性が多いことがわかりました。思わず心弾むような体験が、若々しさを保つ一番の特効薬かもしれませんね。「推し」だけでなく、没頭できる趣味や新たな知見を身につけられる生涯学習などもおすすめです。

「おとなの住む旅」ではさまざまなシニアが楽しめることをご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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