栃木県佐野市とコンビニのミニストップは10日、市がご当地グルメとして普及を目指す「佐野黒から揚げ」と「いもフライ」を17日から全国1904店の同社店舗で販売すると発表した。同社は昨年度、黒から揚げを4カ月の期間限定で販売。「CM商品を除けば総菜商品の中で最高の販売数を記録した」(広報担当者)ほどの好評ぶりだったことから、同じソースグルメのいもフライとともに改めて佐野の味を全国に発信する。
金子裕(かねこゆたか)市長と同社の藤本明裕(ふじもとあきひろ)社長が同日、オンラインで会談し、明らかにした。
藤本社長は黒から揚げについて「佐野グルメの特徴の一つであるソースの膨らみが非常に好評だった」と振り返り、「(市側に)黒から揚げの知名度が上がったという実感あればうれしい」と述べた。金子市長は「全国展開により、黒から揚げは上手に進化している」と手応えを語った。
藤本社長は新たに投入するいもフライに関しても「1度蒸して甘みを引き出すなど一手間かけた。黒から揚げとともに暑い夏にぴったりの商品だと思う」と期待を示した。
販売するのは佐野黒から揚げ4個入り(税抜き204円)、いもフライ5個入り(同149円)と両商品のセット(同341円)。販売期間は設けていないという。
市のブランド戦略を担当する総合政策部の寺岡利幸(てらおかとしゆき)部長は「全国の人気グルメと肩を並べ発信していただけることは、われわれにとって本当にありがたい」と話している。