小林の魅力 児童発信 細野小6年が観光パンフ

完成したパンフレットを持つ児童

 児童の力作です-。小林市・細野小(明石宏一校長、275人)の6年生は、同市の観光パンフレットを作成した。A5判16ページのフルカラーで、観光地や特産品、湧水や西諸弁などを紹介。市内の施設で配布するほか、修学旅行で訪れる鹿児島県の施設にも置かせてもらう計画で、情報発信に一役買いそうだ。
 同市について学ぶ授業の一環で作成。児童は14のテーマごとに班をつくり、インターネットで調べたり、施設の担当者やJAこばやし職員、地域住民に話を聞いたりして情報を集めた。
 珍しい取り組みを市もバックアップし、写真などの素材やレイアウト用のデータを提供。児童は手書きの絵なども加え、楽しい一冊に仕上げた。川崎颯也(そうや)君(11)は「マップに矢印を書き込んで分かりやすくするなど工夫した」と話す。
 宮崎牛は「とろけるおいしさ」、「まきばの桜」は「淡いピンクのトンネル」などと紹介。ナシやブドウの紹介ページでは「ふるさと納税もあるよ」と大人顔負けのPRもしている。
 前原惟吹(いぶき)さん(11)は「見た人が小林市に行ってみたいと感じてくれたらうれしい」と笑顔。飛松久見代教諭は「市民の一員として市を盛り上げようという思いが芽生え、児童は意欲的だった。形になり達成感ある取り組みになった」と話していた。

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