赤ちゃん転がす「神ころがし」もコロナ対策で“ハンモック”方式に 安全配慮し健やかな成長願う=静岡・焼津市

静岡県焼津市にある焼津神社で8月10日、子どもの健やかな成長を願う「神ころがし」が3年ぶりに行われました。2人1組で子どもを持ち上げ体を回転させる神事ですが、2022年は新型コロナの影響で変化が見られました。

<神事の様子>

「アン エットン」

泣けば泣くほど元気に育つ。焼津神社に伝わる「神ころがし」は、子どもの健やかな成長を願う神事で、泣き声が大きいほど丈夫になるといわれています。

新型コロナの影響で中止が続いていましたが、3年ぶりに再開され、10日は多くの親子連れが訪れました。

<2018年の神事の様子>

「アン エットン」

コロナ以前の神ころがしは、2人1組の神社総代が子どもを持ち上げ、体を回転させていました。しかし、子どもに直接触れる事などについて、コロナ対策の観点から疑念が…。そこで、2022年は布を使ってハンモックのように揺らす方式に変更されました。

<参加した人>

「とにかくコロナ禍で、こういう形でやっていただけたのがありがたい。最後、泣いてくれたので良かった。まわりの人たちを明るくする子に育ってほしい」

主に1歳ぐらいの赤ちゃんが受ける神事でしたが、2年間中止されていたこともあり、10日は2歳児、3歳児の姿も多く見られました。

<焼津神社総代>

「(Q.大きい子だとたいへん?)たいへんですね、3歳くらいになるとけっこう重量ありますよ」

神ころがしは、毎年8月12日の1日のみ行われ、例年約500人の子どもが神事を受けますが、2022年は密を避けるため10日から12日までの3日間実施されます。

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