医療ひっ迫の解消へドライブスルーで抗原検査キットを配布=静岡県富士宮市

新型コロナウイルスの感染拡大による医療機関のひっ迫を解消しようと、静岡県富士宮市はドライブスルーによる検査キットの配布を始めました。

<竹川知佳記者>

「ドライブスルーにすることによって抗原検査キットをより早く届けることができるということです」

静岡県富士宮市の救急医療センターで10日から始まったのが、新型コロナの抗原検査キットの無料配布です。感染拡大を受けて、富士宮市では重症化リスクの低い若い人が診察に殺到し、重症化しやすい高齢者の診察が間に合っていない状況が続いています。

このため、発熱などの症状がある市民を対象に、まずは自宅などで感染の有無を判定してもらうため、検査キットを配布することにしました。受診の目安や在宅療養の注意点、市販薬の活用方法などについてまとめた資料を一緒に渡し、感染者の不安を減らす工夫もしています。

<富士宮市保健福祉部 宇佐美巧部長>

「医療体制が弱くなるお盆の前に立ち上げて、お盆の期間も通じて実施をする。症状のある方が予約をした当日に受け取ることができるように」

検査キットの無料配布は8月24日までの予定です。

© 静岡放送株式会社