川崎・長男監禁死 地検が父親を起訴

横浜地検

 川崎市麻生区の自宅で4カ月にわたり長男を監禁し、衰弱死させたとして、横浜地検は10日、逮捕監禁と保護責任者遺棄致死の罪で、無職の男(70)を起訴した。

 起訴状などによると、男は昨年5月4日~9月6日ごろ、自宅で長男=当時(37)=の両手足を手錠などで拘束し、脱出が困難な状態にした。さらに同8月中旬ごろ、長男が寝たきりになっても医療措置を受けさせるなど生存に必要な保護をせず、同9月6日ごろ、床ずれ部分からの感染症で死亡させた、とされる。

 この事件を巡っては、男の妻(66)と、夫婦の長女(36)の3人が、逮捕監禁と保護責任者遺棄致死の疑いで、今年7月までに2度逮捕されていた。3人の刑事責任能力を調べる鑑定留置も行われた。

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