安倍元首相の国葬が決定!前例は?費用は?世論はどう見ている?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

本記事は8月10日に公開した動画の内容を基に構成しています。

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2022年8月10日に公開された動画のテーマは……安倍元首相の国葬が決定!国葬とは何か?世論の評価は?

ゲストに社会学者の西田亮介氏をお招きし、国葬実施の背景や世論の動きについて語っていただきました。

岸田氏が国葬を即決した事情とは?

【このトピックのポイント】
・安倍元首相の国葬が9月27日実施で閣議決定。首相経験者の国葬は戦後吉田茂氏以来2例目
・政府は国葬を弔問外交に活用する方針。「地球儀外交」を展開した安倍氏の国葬に参列を希望する要人は相当数が予想される
・国葬実施に世論は賛否両論。年代ごとに差が出る傾向も

安倍氏国葬が9月27日実施で閣議決定

安倍元首相の国葬が9月27日に実施となることが閣議決定されました。岸田氏が葬儀委員長を務め、費用は国が全額負担することになっています。また、首相経験者の国葬は戦後1967年の吉田茂氏以来2例目です。

西田氏は「決めるのが早かった」とコメント。その理由について「全国遊説の最中に亡くなったということは自民党に貢献して亡くなったと見ることもできる」「だから『従来の合同葬とは差をつけてもらわないと困る』というのが、最大派閥で岸田政権を支持している安倍派の人たちの考えではないか」と、政治的な事情に言及しました。

西田氏「これを決めないと自民党がまとまらない。だから決めたということですね」

政府は国葬を弔問外交に活用

吉田茂氏の国葬と同様に、安倍氏の国葬も弔問外交として活用されるようです。吉田氏の国葬では73か国の外交使節が参列。安倍氏は首相時代には80か国を訪れた経験があり、参列を希望する要人も相当な数に上ると予想されています。

MC鈴木は国葬による弔問外交について「合同葬でも要人の参列は可能なのでは?」と指摘。西田氏は鈴木氏の指摘に同意しつつ「通常の総理の葬儀と異なったものにしないと示しがつかないという考えなのでは」「それ以外の理由では理屈が立たない」と分析しました。

一方で国葬の正当性については「前例があり国葬自体は違法・違憲ではない」「閣議決定している点から言っても行政の裁量の中に含まれると考えるのが妥当」とコメントしました。

「国葬」実施で世論は賛否分かれる

国葬の実施については賛否が分かれている状況です。JNNの世論調査では反対が45%、賛成が42%とほぼ半分に割れています。また、NHKの8月の世論調査では若い世代では賛成が多く、女性は反対が多い、年長世代では反対が増えるといった傾向が見られるとのことです。

世代間での傾向の違いについて、西田氏は「一般的には国葬に懸念を覚えているというのが多い」「若い人たちはずっと安倍政権を見てきたこともあり、安倍さんに親近感を感じているという傾向がある。そのことが関係しているのでは」と推測しました。

千葉氏は「岸田政権の判断にこれだけ反対が出てくるのは珍しいのでは」とコメント。西田氏も内閣支持率に影響を与えている可能性について言及しました。

MC鈴木「国葬と統一教会の件で支持率を落としている?」

西田氏「あとはコロナの拡大もある。無策に見える」

動画本編はこちら!

従来の合同葬ではなく国葬になったのはなぜ?西田氏が鋭く分析!

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