東北北部 断続的に激しい雨も 北日本は長引く大雨に警戒 新たな台風発生へ 週末は東海から関東に接近のおそれ

きょう(木)の天気と予想最高気温

 きょう(木)も前線が停滞する東北北部を中心に雨が続く見込み。青森県や秋田県には断続的に発達した雨雲が流れ込んで非常に激しい雨の降る所もありそうだ。すでに記録的な大雨となっているため、少しの雨でも土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に警戒が必要だ。関東から西は猛暑が続き、熱中症に注意が必要となる。また、南の海上にある熱帯低気圧は、今夜までに台風に発達する見込み。あす(金)夜から土曜日にかけて東海や関東に接近するおそれがある。最新の情報に注意しつつ、早めの備えを心がけたい。

北日本 あすにかけて猛烈な雨も 土砂災害などに警戒

きょう(木)午前5時までの48時間降水量

 東北北部には前線に伴う雨雲がかかっていて、きょう(木)も断続的に非常に激しい雨の降る所があり、日付が変わる頃からあす(金)にかけては局地的には猛烈な雨の降る所もある見込み。青森県や秋田県は2日間で降った雨が250~350ミリくらいになっている所もあり、平年の8月の雨量を大幅に上回る記録的な大雨となっている。土砂災害の危険度が高くなっている所もあるため、雨の弱まる時間があっても、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要だ。

きょう(木)昼前〜夜の雨の予想

 東北南部も午後は雨が降りやすく、雷を伴って激しく降る所がありそうだ。夜遅くなると北海道にも雨雲が広がり、雨脚の強まる所がある見込み。あす(金)朝にかけて、予想される雨の量(多い所)は、東北では150ミリ、北海道で120ミリとなっている。前線はこの先もしばらく北日本に停滞する予想。前線の活動は14日ごろに一時的に弱まる見込みだが、月曜日以降は再び活発となるため、北日本では東北北部を中心にさらに雨の量が増えるおそれがある。長引く大雨に警戒が必要だ。

きょう(木)夕方の発雷確率

 東日本や西日本、沖縄は晴れる所が多くなる。ただ、気温の上がる午後は内陸を中心に、局地的に雷雨になる所がある見込み。東海周辺は夜遅くなるほど雨雲がかかりやすくなりそうだ。

東~西日本中心に猛烈な暑さ続く

きょう(木)の予想最高気温と発表中の熱中症警戒アラート

 関東から西は日中の気温が35℃以上の猛暑日になる所が多い見込み。熊谷や前橋、富山や京都など内陸では37℃くらいまで上がる所もありそうだ。広い範囲に熱中症警戒アラートが発表されている。外では日陰を選び、日中の運動や外出は避けるなど、熱中症に警戒が必要だ。朝から蒸し暑く、気温の違い時間が長く続くため、冷房使うなどして体調を崩さないように気をつけたい。

台風発生へ 週末は東海や関東に接近のおそれ

きょう(木)午前3時の熱帯低気圧情報

 日本の南の海上にある熱帯低気圧は、今夜までに台風に発達する見込み。今後も北上してあす(金)夜からあさって(土)にかけて、関東や東海に接近するおそれがある。台風の北上に伴って湿った空気が流れ込むため、東海や関東では土曜日は雨や風の強まる所がありそうだ。台風発生から接近までの比較的時間が短いため、最新の情報を確認するとともに、大雨や強風、高波への備えをしておきたい。
(気象予報士・及川藍)

© 株式会社ウェザーマップ