人口当たり交通事故死者、福井県が全国ワースト 2022年統計、平均の2倍以上の多さ

福井県警本部=福井市大手3丁目

  福井県内の2022年の交通事故死者は19人(8月9日時点)となり、人口10万人当たりの死者数が2・48人と全国ワーストになっていることが8月10日、県警への取材で分かった。全国平均1・14人の2倍以上の多さとなっている。車で外出する機会が増えるお盆を前に、県警は「体調を整え、しっかり休憩を取って運転してほしい」と注意を呼びかけている。

  県警交通企画課によると、死亡事故は18件発生。内訳は「人対車両」6件、「車両同士」7件、「車両単独」5件となっている。死者は7人増で、19人のうち13人が65歳以上。単独5件は全て高齢者だった。

  8月に入ってからも、越前町の町道を歩いて横断していた女性が4日、軽乗用車にはねられて死亡。9日には大野市の国道で横断歩道を歩いていた夫婦が乗用車にはねられ、夫が亡くなった。

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  近年の死亡事故の要因は前方不注視が多く、同課は「しっかり前を見て集中して運転してほしい」としている。

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