【新型コロナ】那覇市の乳児健診会場でクラスター発生 原因は「マスク外れ」

 那覇市保健所は10日、1歳6ヵ月の乳児向け健康診断会場で新型コロナウイルスのクラスターが発生したと発表した。これまで会場にいたスタッフ4人と、健診に来た母親、母親とは関係ない他人の子どもの合わせて6人の感染が判明しており、保健所では先に陽性が判明した母親のマスクが外れていたことが原因だとみている。

健診に来た陽性の母親、マスクの紐外れていた

その間わずか10分

 那覇市保健所の発表によると、今月4日に那覇市内で開催された1歳6ヵ月児向けの健康診断を受診した子どもの母親が、翌日の5日に新型コロナウイルスに感染したことが確認されたため、疫学調査が実施された。この母親と近い場所にいるなどして濃厚接触したとみられるスタッフ、健診に来ていた親子などを検査したところ、10日までに会場にいたスタッフ4人に加え、陽性が判明した母親とは他人の子ども1人が感染していたことがわかった。

 疫学調査の過程で、この母親が健診会場にいたさい、来場時はマスクをしていたものの何らかの原因で紐が切れ、10分間ほどマスクを着用していなかったことが判明した。スタッフが気付いてマスクを渡したものの、着用していなかった間に咳などをしていた可能性があるという。保健所では会場の換気などに問題はなかったとして、このことがクラスター発生の原因だとみている。

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